発破の種類に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。…
発破の方法 第1問
発破の種類に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
- (1)トンネル掘進発破の払い発破は、心抜き発破により形成された空洞をトンネルの所定断面に広げるために行う。
- (2)盤下げ発破は、主に平面状の岩盤を一定の深さまで掘り下げるために行う発破で、千鳥状にせん孔し、斉発発破を行う場合が多く、道路工事、宅地造成工事などに多く用いられる。
- (3)明りのベンチ発破は、主に硝安油剤爆薬(アンホ爆薬)を用い、せん孔は地上から垂直に行うこともあるが60~80°傾斜させることが多い。
- (4)小割発破には、貼付け法、せん孔法、蛇穴法などがあり、一般に、せん孔法が最も多く用いられ、せん孔法のせん孔長は、被破砕岩石の短径の約60~65%程度とする。
- (5)水中発破には、せん孔発破と貼付け発破があり、岩礁などを破砕する場合には、せん孔発破が多く用いられ、使用する爆薬は水深に応じた耐水圧性及び十分な殉爆性を有する必要がある。
正答 (5)
正答は (5)。これが適切でない記述です。
水中発破で岩礁などを破砕する場合には、貼付け発破が多く用いられます。「せん孔発破」ではありません。
【なぜ貼付け発破なのか】
水中で岩礁に孔をあけるのが難しい
水の中でさく岩機を使うのは大変です。台船から長いロッドを下ろすか、潜水作業で掘るしかありません。表面に爆薬を貼り付けるほうが手軽です。
ただし、貼付け発破は薬量が多くなり、水中衝撃圧も大きくなります。漁業への影響が問題になるのは、このためです。
【ほかの選択肢】
(1) 払い発破は、心抜き発破により形成された空洞を所定断面に
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広げるために行う 適切
(2) 盤下げ発破は、平面状の岩盤を一定の深さまで掘り下げる
発破で、千鳥状にせん孔し、斉発発破を行う場合が多い適切
(3) 明りのベンチ発破は、主に硝安油剤爆薬を用い、せん孔は
60~80°傾斜させることが多い 適切
(4) 小割発破のせん孔法のせん孔長は、被破砕岩石の短径の約
60~65%程度とする 適切
【ベンチ発破で傾斜させるわけ】
垂直より、斜めのほうが効きがよい
段の面(自由面)と孔が平行に近くなり、岩が前へ押し出されやすくなります。また、段の足もとに未破砕部分が残りにくくなります。
【小割発破のせん孔長】
被破砕岩石の短径の60~65%
深すぎると爆風が突き抜けてしまい、浅すぎると割れません。石の厚みに対して、6割ほどが目安です。
【アンホ爆薬がベンチ発破に向くわけ】
安く、大量に使える/粒状なので孔に吹き込める
ベンチ発破は長い孔に多量の爆薬を入れるので、この二つが効いてきます。ただし耐水性が弱いので、湧水のある孔では使えません。
【心抜きと払い】
心抜き発破 切羽の中心を抜いて、新しい自由面を作る
払い発破 その空洞を自由面として、所定断面に広げる
岩は、逃げ場がなければ壊れにくい。まず逃げ場を作る、という順序です。
出典:発破技士 2024年上半期実施分(2024年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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