装塡に関する記述のうち、適切でないものは次のうちどれか。…
発破の方法 第5問
装塡に関する記述のうち、適切でないものは次のうちどれか。
- (1)逆起爆法は、発破孔内の装薬列において親ダイを孔底の近くに置く起爆方法であり、カットオフを防止する目的で用いられる。
- (2)中起爆法は、装薬長が短い場合によく採用され、静電気に強いがカットオフとなることがある。
- (3)込め棒は、摩擦、衝撃、静電気などによる爆発を生ずるおそれのない安全な木、両端を木栓で塞いだ塩ビ管などで、薬径より幾分太いものを使用する。
- (4)込め物による塡塞効果を高めるためには、込め物の長さをできるだけ長くし、かつ、強く込め棒で押し込む。
- (5)水孔に装薬する場合は、薬包間に水の層ができないように装塡する。
正答 (2)
正答は (2)。これが適切でない記述です。
中起爆法は、装薬長が長い場合によく採用されます。「短い場合」は誤りです。
【三つの起爆法】
正起爆法 親ダイを口元側に置く
→ 一般的だが、カットオフのおそれ
逆起爆法 親ダイを孔底に置く
→ カットオフを防げるが、静電気に弱い
中起爆法 親ダイを装薬列の中ほどに置く
→ 装薬長が長い場合に採用
【なぜ長い場合に中起爆なのか】
親ダイから両側へ爆轟が伝わる
装薬列が長いと、端から起爆したのでは反対の端まで伝わるのに時間がかかり、途中で途切れるおそれもあります。中ほどから起爆すれば、両方向へ同時に伝わるので、距離が半分で済みます。
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短い装薬列なら、わざわざ中ほどに置く必要がありません。
【ほかの選択肢】
(1) 逆起爆法は、親ダイを孔底の近くに置く起爆方法で、
カットオフを防止する目的で用いられる 適切
(3) 込め棒は、摩擦、衝撃、静電気などによる爆発を生ずる
おそれのない安全な木などで、薬径より幾分太いもの適切
(4) 塡塞効果を高めるには、込め物の長さをできるだけ長くし、
かつ強く込め棒で押し込む 適切
(5) 水孔に装薬する場合は、薬包間に水の層ができないように
装塡する 適切
【カットオフ】
先に爆発した孔の衝撃で、まだ爆発していない孔の脚線や装薬列が切断されること
正起爆法では親ダイが口元にあるため、その手前の脚線が切られやすいのです。逆起爆法なら、親ダイが奥にあるので切られにくくなります。
【塡塞が大事なわけ】
込め物が甘いと、爆風が孔口から吹き抜ける
爆発の力が岩を砕かずに逃げてしまい、効きが落ちます。また、飛石の原因にもなります。長く、しっかり詰めます。
【水の層を作らないわけ】
水は爆轟を伝えにくい
薬包と薬包の間に水が入ると、そこで爆轟が途切れ、不発や残留薬を生じます。
【込め棒が薬径より太いわけ】
細いと、薬包の間にもぐり込んでしまう
出典:発破技士 2024年下半期実施分(2025年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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