電気雷管に関する記述のうち、適切でないものは次のうちどれか。…
火薬類の知識 第13問
電気雷管に関する記述のうち、適切でないものは次のうちどれか。
- (1)電気雷管は、鉛板試験において4mmの厚さの鉛板を貫く性能を有する。
- (2)電気雷管は、スリーブやカップで心線と管体間の絶縁性を持たせたり、点火玉表面やそく栓を導電性にするなど耐静電気性を高めている。
- (3)IC雷管は、従来の延時装置の代わりにICを応用した電気的タイマーを組み込んだ段発電気雷管で、延時秒時の精度が極めて高い。
- (4)DS電気雷管の延時秒時は、一般にMS電気雷管のそれより長い。
- (5)管体及び内管の材質は、すず、亜鉛又は黄銅であり、工業雷管とは異なる。
正答 (5)
正答は (5)。これが適切でない記述です。
電気雷管の管体及び内管の材質は、銅、鉄又はアルミニウムであり、工業雷管と同じです。「すず、亜鉛又は黄銅」「工業雷管とは異なる」は誤りです。
【管体の材質】
銅、鉄、アルミニウム
ただし、起爆薬にアジ化鉛を使う場合は、銅と反応してアジ化銅というきわめて敏感な物質を作るため、銅は使えません。
DDNP 銅・アルミニウムどちらも可
アジ化鉛 銅は不可
【工業雷管と電気雷管の違い】
中身は同じ(起爆薬と添装薬)
違うのは点火の仕方だけ
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工業雷管 導火線で点火する
電気雷管 脚線に電流を流し、白金線を発熱させて点火
管体の材質まで変える理由がありません。
【ほかの選択肢】
(1) 電気雷管は、鉛板試験において4mmの厚さの鉛板を貫く
性能を有する 適切
(2) スリーブやカップで心線と管体間の絶縁性を持たせたり、
点火玉表面やそく栓を導電性にするなどして耐静電気性を
高めている 適切
(3) IC雷管は、従来の延時装置の代わりにICを応用した
電気的タイマーを組み込んだ段発電気雷管で、延時秒時の
精度が極めて高い 適切
(4) DS電気雷管の延時秒時は、一般にMS電気雷管より長い
適切
【MSとDS】
MS(ミリセカンド) 千分の一秒単位 → 短い
DS(デシセカンド) 十分の一秒単位 → 長い
→ DSのほうが延時秒時が長い
ミリ(千分の一)とデシ(十分の一)の違いです。MS段発発破は、爆発音や振動を打ち消し合わせるのに向きます。
【耐静電気性の工夫】
静電気は、電気雷管の最大の敵
わずかな放電でも起爆しかねません。絶縁すべきところは絶縁し、逃がすべきところは導電性にする。このめりはりが、耐静電気性の要点です。
【IC雷管の利点】
延時秒時の精度が極めて高い
従来の延時薬は燃焼で時間を作るので、ばらつきがありました。電子タイマーなら正確です。振動の制御に役立ちます。
出典:発破技士 2024年下半期実施分(2025年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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