発破の後ガスに関係する記述のうち、適切でないものは次のうちどれか。…
火薬類の知識 第15問
発破の後ガスに関係する記述のうち、適切でないものは次のうちどれか。
- (1)一酸化炭素は、無色・無臭の気体で、血液中のヘモグロビンと結合して体内の酸素供給能力を妨げ、頭痛、頭重、吐き気、めまい、まぶしい感じ、耳鳴り、発汗、四肢痛、全身倦怠、物忘れなどの症状があり、ガス濃度が高いと死亡する危険がある。
- (2)酸化窒素は、毒性が強く、高濃度の場合には、眼、鼻及び呼吸器官を強く刺激し、せき、咽頭痛、めまい、頭痛、吐き気などの症状があり、吸入量が多いと5~10時間後くらいにチアノーゼ症状を起こし、肺水腫を招く。
- (3)酸化窒素は、爆薬の酸素バランスが2.5g/100g以上になると急に増加する。
- (4)過装薬や貼付け発破の荷が重い場合などには、適正な装薬の場合より一酸化炭素がより多く発生する。
- (5)酸素バランスとは、爆発性化合物100gが爆発的に分解して、炭素はCO₂に、水素はH₂Oに、窒素はN₂になったとした場合の酸素の過不足をg[グラム]で表したものである。
正答 (4)
正答は (4)。これが適切でない記述です。
貼付け発破で荷が重い場合には、一酸化炭素は減ります。より多く発生するのは、荷が軽い場合です。
【「荷」とは】
貼付け発破で、爆薬の上に載せる押さえの土砂など
荷が重い → 爆薬が強く押さえられる → 完全に爆轟する
荷が軽い → 押さえが効かない → 不完全な反応
押さえが効かなければ、爆薬は吹き飛ぶだけで燃え残ります。不完全な反応は、一酸化炭素を多く生みます。
過装薬(薬量が多すぎる)の場合に一酸化炭素が増えるという部分は正しい記述です。荷の重さについての向きだけが誤っています。
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【ほかの選択肢】
(1) 一酸化炭素は無色・無臭の気体で、ヘモグロビンと結合して
体内の酸素供給能力を妨げる 適切
(2) 酸化窒素は毒性が強く、高濃度では眼、鼻及び呼吸器官を
強く刺激し、吸入量が多いと5~10時間後くらいにチアノーゼ
症状を起こし、肺水腫を招く 適切
(3) 酸化窒素は、爆薬の酸素バランスが2.5g/100g以上になると
急に増加する 適切
(5) 酸素バランスとは、爆発性化合物100gが爆発的に分解して、
炭素はCO₂に、水素はH₂Oに、窒素はN₂になったとした
場合の酸素の過不足をgで表したもの 適切
【酸素バランス】
プラス 酸素が余る → 窒素酸化物が増える
ゼロ ちょうど → 有毒ガスが最も少ない
マイナス 酸素が足りない → 一酸化炭素が増える
(3)の「2.5g/100g以上」は、プラスに大きく振れた状態です。
そこから窒素酸化物が急増します。
【二酸化窒素の遅発性】
吸った直後は、たいしたことがないように感じる
ところが5~10時間後になって、チアノーゼや肺水腫が現れます。時間をおいて重くなるのが、このガスのこわいところです。
【一酸化炭素が気づけないわけ】
無色・無臭
二酸化窒素は赤褐色で刺激臭があるので気づけますが、一酸化炭素は分かりません。発破後は必ず換気し、時間をおいてから入ります。
出典:発破技士 2024年下半期実施分(2025年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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