発破の種類に関する記述のうち、適切でないものは次のうちどれか。…
発破の方法 第1問
発破の種類に関する記述のうち、適切でないものは次のうちどれか。
- (1)トンネル掘進発破は、トンネルを掘進するため、初めに切羽の中心付近に適当な大きさの空洞を作る発破(払い発破)を行い、次にこの空洞を自由面として利用した発破(心抜発破)を行うものをいう。
- (2)盤下げ発破は、主に建設工事、道路工事、宅地造成工事などで、平面状の岩盤を一定の深さまで掘り下げるために行う発破で、千鳥状に穿孔し、斉発発破を行う場合が多い。
- (3)ベンチ発破は、階段状に掘削面を作って行う発破で、山砂利の採掘、ダム工事の不良岩掘削などに用いられる。
- (4)水中発破には、穿孔発破、貼付け発破などがあり、使用する爆薬は水深に応じた耐水圧性及び十分な殉爆性を有する必要がある。
- (5)小割発破の穿孔法の場合、概ね、玉石等の直径が1~1.5mであれば、1孔で十分であり、それ以上の大型玉石では2孔又は3孔の穿孔が必要となる。
正答 (1)
正答は (1)。これが適切でない記述です。
トンネル掘進発破では、初めに切羽の中心付近に空洞を作る発破を心抜発破といい、次にその空洞を自由面として利用する発破を払い発破といいます。記述は名称が入れ替わっています。
【二つの発破の順序】
心抜発破 切羽の中心付近を抜いて、新しい自由面を作る
↓
払い発破 その空洞を自由面として、周囲へ払い広げる
【なぜ心抜きが先なのか】
岩は、逃げ場がなければ壊れにくい
トンネルの切羽は、前面だけが開いた状態です。いきなり周囲を発破しても、岩が動く先がありません。まず中心を抜いて逃げ場を作るのです。
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「心を抜く」から心抜発破、「払い広げる」から払い発破。言葉の意味をたどれば、順序が分かります。
【ほかの選択肢】
(2) 盤下げ発破は、平面状の岩盤を一定の深さまで掘り下げる
ために行う発破で、千鳥状に穿孔し、斉発発破を行う
場合が多い 適切
(3) ベンチ発破は、階段状に掘削面を作って行う発破で、
山砂利の採掘、ダム工事の不良岩掘削などに用いられる適切
(4) 水中発破には、穿孔発破、貼付け発破などがあり、爆薬は
耐水圧性及び十分な殉爆性を有する必要がある適切
(5) 小割発破の穿孔法では、玉石等の直径が1~1.5mなら
1孔で十分で、それ以上の大型玉石では2孔又は3孔が
必要 適切
【千鳥状に穿孔するわけ】
孔を互い違いに並べる
一直線に並べるより、岩に力が均等に行き渡ります。抜け残りが少なくなり、破砕が均一になります。
【水中発破に耐水圧性が要るわけ】
深いほど水圧が高い
水圧で薬包がつぶれたり、水が染み込んだりすれば、起爆しなくなります。また、水中では殉爆(隣の薬包へ伝わること)も起こりにくくなるので、十分な殉爆性が求められます。
【自由面の考え方】
発破は、自由面に向かって岩を飛ばす
自由面が多いほど、少ない薬量で壊せます。ベンチ発破が階段状にするのも、上面と側面の二つの自由面を作るためです。
出典:発破技士 2025年上半期実施分(2025年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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