火薬類の爆発反応等に関する記述のうち、適切でないものは次のうちどれか。…
火薬類の知識 第14問
火薬類の爆発反応等に関する記述のうち、適切でないものは次のうちどれか。
- (1)爆燃とは、一部分の燃焼の熱が隣接部分を加熱して急速に反応が開始し、燃焼が進行するもので、反応後の温度は急上昇するが、圧力はほとんど変化なく、密度は低下する。
- (2)爆轟は、爆発物中を超音速で反応が伝ぱする現象で、先行する衝撃波とその背後で生じる化学変化からなり、爆轟によって生じる力は、主に衝撃力であって、破壊的である。
- (3)殉爆とは、一つの爆薬が爆轟した際の衝撃力によって、空気、水その他の媒体を隔てた他の爆薬が感応し、爆轟を起こす現象をいう。爆薬の殉爆する度合いを殉爆度といい、殉爆度が大きいものは残留薬を生じやすい。
- (4)爆発反応の伝わる速さを爆発速度又は爆速といい、ペンスリットなどの中には8,000m/sに達するものがある。
- (5)多くの火薬類は、それ自身の中に可燃体と酸素供給体を持っており、空気中から酸素の供給を受けなくても爆発反応を起こすことができる。
正答 (3)
正答は (3)。これが適切でない記述です。
殉爆度が大きいものは、残留薬を生じにくくなります。「生じやすい」は逆です。
【殉爆】
一つの爆薬が爆轟した衝撃で、離れた爆薬も爆轟する現象
殉爆度 = 殉爆した最大距離 ÷ 薬径
薬径の何倍まで届くかを表します。
【なぜ殉爆度が大きいと残留薬が少ないのか】
殉爆度が大きい → 離れていても、確実に伝わる
発破孔の中で薬包が並んでいても、間にすき間があっても爆轟が伝わります。だから、途中で止まって未爆のまま残ることが少なくなります。
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逆に殉爆度が小さければ、わずかなすき間で爆轟が途切れ、残留薬(未爆の火薬)が生じます。
残留薬は、次の掘削で事故を招くので、殉爆性は重要な性質です。
【ほかの選択肢】
(1) 爆燃とは、一部分の燃焼の熱が隣接部分を加熱して急速に
反応が進行するもので、温度は急上昇するが圧力はほとんど
変化なく、密度は低下する 適切
(2) 爆轟は、爆発物中を超音速で反応が伝ぱする現象で、
先行する衝撃波とその背後で生じる化学変化からなり、
生じる力は主に衝撃力 適切
(4) 爆速はペンスリットなどの中には8,000m/sに達する
ものがある 適切
(5) 多くの火薬類は、それ自身の中に可燃体と酸素供給体を持って
おり、空気中から酸素の供給を受けなくても爆発できる適切
【爆燃と爆轟の違い】
爆燃 熱で伝わる → 音速以下
圧力はあまり上がらない
爆轟 衝撃波で伝わる → 音速以上
圧力が急激に上がる
岩を砕くのは爆轟です。爆燃では、押し広げる力しか出ません。
【火薬が水中でも爆発するわけ】
自分の中に酸素供給体を持っている
ふつうの燃焼は空気中の酸素を使いますが、火薬類は酸化剤を内蔵しています。だから、空気のない場所でも爆発できます。
【ペンスリットの爆速】
8,000m/sに達する
音速(約340m/s)の20倍以上です。雷管の添装薬に使われるのは、この威力のためです。
出典:発破技士 2025年上半期実施分(2025年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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