電気発破の器材及びその取扱いに関する記述のうち適切でないものは、次のうちどれか。…
発破の方法 第10問
電気発破の器材及びその取扱いに関する記述のうち適切でないものは、次のうちどれか。
- (1)光電池式導通試験器は、光電池とマイクロアンメーターを組み合わせ、光線が当たると発生する微弱電流を高感度メーターに導き指針を振らせるものである。
- (2)漏えい電流測定器は、漏えい電流の有無や大きさを測定するもので、測定値が1000mAを超えたら、不良個所を取り除かなければならない。
- (3)動力線や電灯線の交流電流は、電気発破の電源には適さないので、発破器を使用する。
- (4)発破器は、使用前に発破器能力試験器の使用や所定電圧を示す表示灯の点灯により定格能力を保持していることを確認する。
- (5)補助母線は、被覆が完全で絶縁性の高いものを使用し、継ぎ目の多いものは抵抗が大きくなるので使用しない。
正答 (2)
正答は (2)。これが適切でない記述です。
漏えい電流の測定値が0.1A(100mA)を超えたら、不良箇所を取り除かなければなりません。「1000mA」では10倍もゆるい値になります。
【漏えい電流(迷走電流)】
電灯線、動力線、高圧鉄塔などから、地中や構造物を通って流れてくる電流
これが発破回路に入り込むと、意図せず雷管が起爆します。測定器で有無と大きさを調べ、基準を超えるなら原因を取り除く必要があります。
【1000mAがどれほど大きいか】
1000mA = 1A
電気雷管1個あたりの所要電流が2A程度です。1Aもの漏えい電流があれば、起爆に近い水準です。これを「許容範囲」とするのは、危険きわまりません。
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0.1A(100mA)が判定の目安です。
【ほかの選択肢】
(1) 光電池式導通試験器は、光電池とマイクロアンメーターを
組み合わせ、光線が当たると発生する微弱電流を高感度
メーターに導き指針を振らせる 適切
(3) 動力線や電灯線の交流電流は、電気発破の電源には適さない
ので、発破器を使用する 適切
(4) 発破器は、使用前に発破器能力試験器の使用や所定電圧を
示す表示灯の点灯により定格能力を確認する 適切
(5) 補助母線は、被覆が完全で絶縁性の高いものを使用し、
継ぎ目の多いものは抵抗が大きくなるので使用しない適切
【光電池式導通試験器】
光で発電したごく弱い電流を使う
導通を調べるだけなら、わずかな電流で足ります。強い電流を流せば、その電流で雷管が起爆しかねません。光電池なら、原理的に大きな電流が出せないので安全です。
回路テスタを使う場合も、通常の電気雷管では10mA以下のものを用います。
【動力線が適さないわけ】
交流であり、電圧も電流も安定しない
さらに、誤って送電されればいつ起爆するか分かりません。発破では、必要なときだけ、必要な電流を流せる発破器(電池式)を使います。
【発破器の能力】
「発掛」という単位で表す
定格100発掛なら、電気雷管を100発直列結線して完爆させる能力があるということです。容量を超えて結線すると、電流が不足して不発になります。
出典:発破技士 2025年下半期実施分(2026年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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