火薬類の組成及び性質に関する記述のうち適切でないものは、次のうちどれか。…
火薬類の知識 第11問
火薬類の組成及び性質に関する記述のうち適切でないものは、次のうちどれか。
- (1)硝安油剤爆薬(アンホ爆薬)は、硝酸アンモニウムと油剤を主成分とし、他の火薬類を5~10%含む粒状の爆薬である。
- (2)過塩素酸塩が10%を超える爆薬をカーリットという。
- (3)黒色粉火薬は、硝酸カリウム、硫黄及び木炭の微粉末を混合したもので、主として導火線の心薬に用いられる。
- (4)含水爆薬のエマルション爆薬は、酸化剤として主に硝酸アンモニウムが用いられ、可燃剤として天然ワックス等の油剤が用いられている。
- (5)無煙火薬は、ニトロセルロースあるいはニトロセルロースとニトログリセリンを膠化した火薬である。
正答 (1)
正答は (1)。これが適切でない記述です。
硝安油剤爆薬(アンホ爆薬)は、硝酸アンモニウムと油剤だけを主成分とする粒状の爆薬です。他の火薬類は含みません。
【アンホ爆薬の組成】
硝酸アンモニウム 約94%
軽油などの油剤 約6%
名前のAN(Ammonium Nitrate)+FO(Fuel Oil)が、そのまま組成を表しています。
【他の火薬類を含まないことの意味】
雷管では起爆しない
アンホ爆薬は感度が低く、雷管を挿しただけでは爆発しません。親ダイ(他の爆薬)で起爆する必要があります。
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裏を返せば、取扱いが安全で安価です。だから大量に使うベンチ発破などで広く用いられます。
【ほかの選択肢】
(2) 過塩素酸塩が10%を超える爆薬をカーリットという適切
(3) 黒色粉火薬は、硝酸カリウム、硫黄及び木炭の微粉末を
混合したもので、主として導火線の心薬に用いられる適切
(4) エマルション爆薬は、酸化剤として主に硝酸アンモニウム、
可燃剤として天然ワックス等の油剤が用いられる適切
(5) 無煙火薬は、ニトロセルロースあるいはニトロセルロースと
ニトログリセリンを膠化した火薬 適切
【黒色火薬の三成分】
硝酸カリウム(酸素供給体)
硫黄(可燃体・着火を助ける)
木炭(可燃体)
七五三(硝石75%、硫黄10%、木炭15%)と覚えられます。燃焼が穏やかなので、導火線の心薬に向きます。
【エマルション爆薬】
含水爆薬の一種
硝酸アンモニウムの水溶液を、油の中に細かい粒として分散させたものです。マヨネーズのような状態(乳濁液=エマルション)なので、この名があります。耐水性がよく、後ガスも少ないのが特徴です。
【無煙火薬】
煙がほとんど出ない火薬
銃砲の発射薬などに使われます。ニトロセルロース単体がシングルベース、ニトログリセリンを加えたものがダブルベースです。
【アンホ爆薬の弱点】
吸湿性が強い
湿気を吸うと固まり、起爆しにくくなります。
出典:発破技士 2025年下半期実施分(2026年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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