火薬類の検査などに関する記述のうち適切でないものは、次のうちどれか。…
火薬類の取扱い 第17問
火薬類の検査などに関する記述のうち適切でないものは、次のうちどれか。
- (1)導火線及び導爆線は、水にぬれたり、吸湿していないか、また、被覆に傷、緩みなどがないか点検し、特に、湿った感じのある導火線は、燃焼秒時試験で燃焼速度を確かめ、大幅に狂っているものは廃棄する。
- (2)安定度とは、火薬類の自然分解に対する抵抗性をいい、火薬類取締法令に指定されている安定度試験には、遊離酸試験及び耐熱試験がある。
- (3)電気雷管は、管体に傷などがないか点検し、できるだけ導通又は抵抗を検査することとし、検査は、管体部をパイプなどの保護筒に入れるか、防護板などで遮蔽して安全措置を施した後、火薬類取扱所の屋外で行う。
- (4)電気雷管の導通の検査に用いる電池式導通試験器については、あらかじめ電流を測定し、0.1Aを超えないものを使用する。
- (5)硝酸アンモニウムを含まないカーリットや黒色火薬は、手で触ってみてしっとりしているときは、少量を燃やし、その燃え方に勢いがあるか検査する。
正答 (4)
正答は (4)。これが適切でない記述です。
電気雷管の導通の検査に用いる電池式導通試験器は、あらかじめ電流を測定し、0.01A(10mA)を超えないものを使用します。「0.1A」では10倍もの電流になります。
【なぜ小さな電流でなければならないか】
検査の電流で起爆してしまっては意味がない
電気雷管は、電流を流して発火させるものです。検査のつもりで大きな電流を流せば、その場で爆発します。
導通を確かめるだけなら、ごくわずかな電流で足ります。0.01A以下という基準は、起爆に必要な電流よりはるかに低い水準です。
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【発破回路テスタも同じ】
通常の電気雷管 → 10mA以下
IC雷管 → 300mA以下
光電池式導通試験器が使われるのも同じ理由です。光で発電する微弱な電流なら、原理的に大きな電流が出せません。
【ほかの選択肢】
(1) 導火線及び導爆線は、水にぬれたり吸湿していないか、被覆に
傷や緩みがないか点検し、湿った感じのあるものは燃焼秒時
試験で燃焼速度を確かめる 適切
(2) 安定度とは火薬類の自然分解に対する抵抗性をいい、
指定されている試験には遊離酸試験及び耐熱試験がある適切
(3) 電気雷管は、管体を保護筒に入れるか防護板などで遮蔽して
安全措置を施した後、火薬類取扱所の屋外で検査する適切
(5) 硝酸アンモニウムを含まないカーリットや黒色火薬は、手で
触ってしっとりしているときは、少量を燃やして燃え方を
検査する 適切
【防護板や保護筒を使うわけ】
万一起爆しても、人に被害が及ばないようにする
検査の途中で爆発する可能性は低いのですが、ゼロではありません。管体を覆っておけば、破片が飛ぶのを防げます。
屋外で行うのも同じ考え方です。閉じた空間では被害が大きくなります。
【安定度試験】
遊離酸試験 分解して生じた酸を調べる
耐熱試験 一定の温度に保って変化を見る
火薬類は、時間がたつと自然に分解していきます。分解が進むと、自然発火の危険が出てきます。それを調べるのが安定度試験です。
【燃やして確かめるわけ】
吸湿すると、燃え方に勢いがなくなる
少量を燃やしてみれば、使えるかどうかが分かります。ただし、硝酸アンモニウムを含むものは対象外です。
出典:発破技士 2025年下半期実施分(2026年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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