重油の添加剤に関し、次のうち適切でないものはどれか。…
燃料及び燃焼に関する知識 第22問
重油の添加剤に関し、次のうち適切でないものはどれか。
- (1)燃焼促進剤は、触媒作用によって燃焼を促進し、ばいじんの発生を抑制する。
- (2)流動点降下剤は、油の流動点を降下させ、低温における流動性を確保する。
- (3)スラッジ分散剤は、分離沈殿するスラッジを溶解又は分散させる。
- (4)低温腐食防止剤は、燃焼ガス中の三酸化硫黄を非腐食性物質に変え、腐食を防止する。
- (5)高温腐食防止剤は、重油灰中のバナジウムと化合物を作り、灰の融点を降下させて、水管などへの付着を抑制し、腐食を防止する。
正答 (5)
正答は (5)。これが適切でありません。
高温腐食防止剤は、灰の融点を降下させるのではなく上昇させます。
重油の灰に含まれるバナジウムは、低い温度で溶けます。溶けた灰が高温の管に張り付き、金属を侵すのが高温腐食です。防止剤はバナジウムと化合物を作り、融点を上げて溶けにくくします。
溶けなければ張り付かない。「溶かさない」ことが対策になる、という点が低温腐食と逆で、取り違えやすいところです。
【重油の添加剤】
燃焼促進剤 触媒作用によって燃焼を促進し、ばいじんの発生を抑制する
流動点降下剤 油の流動点を降下させ、低温における流動性を確保する
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スラッジ分散剤 分離沈殿するスラッジを溶解または分散させる
低温腐食防止剤 燃焼ガス中の三酸化硫黄を非腐食性物質に変え、腐食を防止する
高温腐食防止剤 重油灰中のバナジウムと化合物を作り、灰の融点を上昇させて、
水管などへの付着を抑制し、腐食を防止する
【高温腐食と低温腐食】
高温腐食 バナジウムが原因。過熱器など、高温にさらされる部分
低温腐食 硫黄が原因。エコノマイザや空気予熱器など、排ガスが冷える部分
同じ重油を燃やしても、場所によって現れる腐食が違います。温度の高いところと低いところで、悪さをする成分が入れ替わります。
出典:一級ボイラー技士 2024年上半期実施分(2024年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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