ボイラーの清缶剤に関する記述のうち、適切でないものは次のうちどれか。…
ボイラーの取扱いに関する知識 第19問
ボイラーの清缶剤に関する記述のうち、適切でないものは次のうちどれか。
- (1)軟化剤として使用される炭酸ナトリウムは、1MPa以下の低圧ボイラーに使用され、これを高圧ボイラーで使用すると、ボイラー内で分解し、無水炭酸を生成し悪影響を及ぼすおそれがある。
- (2)軟化剤として使用されるりん酸ナトリウムは、ボイラー内でりん酸イオンとして存在し、カルシウムと反応し、不溶性のりん酸塩(ヒドロキシアパタイト)となり、スラッジを生成し、ブローによる排出を容易にする。
- (3)スラッジ分散剤は、ボイラー内で生成されるスラッジを微細な粒子にして、ブローによって排出しやすいようにする。
- (4)脱酸素剤として過剰に投入されたヒドラジンは、アンモニアと二酸化炭素に分解するが、アンモニアが復水中に多量に含まれると銅系金属を腐食させる。
- (5)高圧のボイラーの酸消費量付与剤としては、水酸化ナトリウム、りん酸ナトリウム及びアンモニアが用いられる。
正答 (4)
正答は (4)。これが適切でありません。
ヒドラジンが分解してできるのは、アンモニアと窒素です。二酸化炭素ではありません。
ヒドラジン(N₂H₄)には炭素が含まれていないので、炭素の化合物はできようがありません。窒素と水素だけからできた薬品です。
なお、アンモニアが復水中に多量に含まれると銅系金属を腐食させる、という後半はそのとおりです。
【清缶剤】
炭酸ナトリウム 軟化剤。1MPa以下の低圧ボイラーに使う。高圧ボイラーで
使うとボイラー内で分解し、無水炭酸を生成して悪影響を及ぼすおそれがある
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りん酸ナトリウム 軟化剤。ボイラー内でりん酸イオンとして存在し、
カルシウムと反応して不溶性のりん酸塩となり、スラッジを生成してブローによる排出を容易にする
スラッジ分散剤 スラッジを微細な粒子にして、ブローで排出しやすくする
脱酸素剤 ヒドラジン、亜硫酸ナトリウムなど
酸消費量付与剤 高圧ボイラーでは水酸化ナトリウム、りん酸ナトリウム、
アンモニアを用いる
【高圧で炭酸ナトリウムを使わないわけ】
熱で分解して二酸化炭素が出る
出た二酸化炭素は蒸気とともに運ばれ、復水に溶けて酸性にします。復水系統の腐食につながります。
出典:一級ボイラー技士 2025年上半期実施分(2025年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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