ガスシールドアーク溶接法について、適切でないものは次のうちどれか。…
溶接施行方法の概要に関する知識 第19問
ガスシールドアーク溶接法について、適切でないものは次のうちどれか。
- (1)ガスシールドアーク溶接法は、イナートガスの雰囲気中で、タングステン又は母材と同種の金属ワイヤを電極として、溶接を行うものである。
- (2)ティグ溶接法では、高電流での溶接の場合は電極が溶けるので、交流を使用できない。
- (3)直流ティグ溶接法では、炭素鋼、ステンレス鋼などの溶接には棒マイナスを用いる。
- (4)ミグ溶接法は、イナートガスの雰囲気中で、母材と同種の金属ワイヤを電極として、溶接を行うものである。
- (5)マグ溶接法は、ミグ溶接法におけるシールドガスのアルゴンガスを、炭酸ガス、アルゴンガスと炭酸ガスの混合ガスなどに置き換えたものである。
正答 (2)
正答は (2)。これが適切でありません。
ティグ溶接法では、高電流での溶接の場合にこそ交流を使います。「交流を使用できない」のではありません。
アルミニウムなどを溶接するときは、酸化皮膜をはぎ取る清浄作用のために棒プラスが要ります。ところが棒プラスでは電極側の発熱が大きく、タングステン電極が溶け落ちてしまいます。そこで、半波ごとに極性が入れ替わる交流を使い、清浄作用と電極の冷却を交互に得ます。
【ほかの選択肢】
(1) ガスシールドアーク溶接法は、イナートガスの雰囲気中で、タングステンまたは母材と同種の金属ワイヤを電極として溶接を行う 正しい
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(3) 直流ティグ溶接法では、炭素鋼、ステンレス鋼などの溶接には棒マイナスを用いる 正しい
(4) ミグ溶接法は、イナートガスの雰囲気中で、母材と同種の金属ワイヤを電極として溶接を行う 正しい
(5) マグ溶接法は、ミグ溶接法におけるアルゴンガスを、炭酸ガス、アルゴンガスと炭酸ガスの混合ガスなどに置き換えたもの 正しい
【極性の使い分け】
棒マイナス(正極性) 母材側の発熱が大きい。溶込みが深い。
炭素鋼、ステンレス鋼向き
棒プラス(逆極性) 電極側の発熱が大きい。清浄作用がある。
アルミニウム向きだが、電極がもたない
交流 その両方を交互に得る。アルミニウム向き
【清浄作用とは】
電極がプラスのとき、飛び出す電子が酸化皮膜をはぎ取る
アルミニウムの表面には、母材より融点の高い丈夫な酸化皮膜があります。これを壊さないと溶け合いません。
【ティグとミグ】
ティグ タングステン電極。溶けない。溶加材は別に差し込む
ミグ 金属ワイヤが電極。溶けて、そのまま盛られる
【ミグとマグ】
ミグ 不活性ガス(イナートガス)だけ
マグ 不活性ガスに炭酸ガスや酸素を混ぜた、活性のあるガス
出典:普通ボイラー溶接士 2023年上半期実施分(2023年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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