被覆アーク溶接における溶接部に生じる欠陥について、適切でないものは次のうちどれか。…
溶接棒及び溶接部の性質の概要に関する知識 第25問
被覆アーク溶接における溶接部に生じる欠陥について、適切でないものは次のうちどれか。
- (1)オーバラップは、溶接速度が遅すぎるときや溶接電流が小さすぎるときに生じやすい。
- (2)溶込み不良は、開先角度が小さすぎるときや溶接電流が小さすぎるときに生じやすい。
- (3)スラグ巻込みは、多層溶接で下層にできたスラグの清掃が不十分であるとき、下層の溶接ビードが凸形状であるとき、溶接電流が小さすぎるときに生じやすい。
- (4)ブローホールは、溶接棒中の水分や開先面にさびや汚れがあるときに生じやすい。
- (5)アンダカットは、溶接電流が小さすぎるときに生じやすい。
正答 (5)
正答は (5)。これが適切でありません。
アンダカットは、溶接電流が大きすぎるときや、溶接速度が速すぎるとき、アーク長が長すぎるときに生じやすい欠陥です。小さすぎるときではありません。
【ほかの選択肢】
(1) オーバラップは、溶接速度が遅すぎるときや溶接電流が小さすぎるときに生じやすい 正しい
(2) 溶込み不良は、開先角度が小さすぎるときや溶接電流が小さすぎるときに生じやすい 正しい
(3) スラグ巻込みは、下層のスラグの清掃が不十分なとき、下層のビードが凸形状のとき、溶接電流が小さすぎるときに生じやすい 正しい
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(4) ブローホールは、溶接棒中の水分や開先面にさびや汚れがあるときに生じやすい 正しい
【電流が小さすぎると出るもの】
溶込み不良
オーバラップ
スラグ巻込み
【電流が大きすぎると出るもの】
アンダカット
ブローホール
梨形割れ(深く狭い溶込み)
この問題は、(1)から(3)までが「小さすぎる」でそろっていて、最後の(5)だけが仲間はずれになるはずのところです。
【アンダカットとオーバラップ】
アンダカット 止端に沿って母材がえぐれ、溝になる
電流が大きすぎる、速度が速すぎる
オーバラップ 溶けた金属が溶け合わず、外へはみ出して重なる
電流が小さすぎる、速度が遅すぎる
どちらも止端にできるので混同しやすいところですが、原因はちょうど逆向きです。
【アンダカットが危ないわけ】
溝の底が、そのまま切欠きになる
そこに応力が集中し、疲労割れの起点になります。
【下層のビードが凸だとスラグが残るわけ】
止端に深い谷ができ、そこにスラグがたまる
平らなビードを置いていけば、そもそも谷ができません。
出典:普通ボイラー溶接士 2023年下半期実施分(2024年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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