アーク溶接機器などに関する記述について、適切でないものは次のうちどれか。…
溶接機器の取扱方法に関する知識 第30問
アーク溶接機器などに関する記述について、適切でないものは次のうちどれか。
- (1)一般の交流アーク溶接機は、その電源の外部特性が垂下特性のものが用いられる。
- (2)被覆アーク溶接では、低電圧、高電流で使用し、絶えず短絡のおそれがあるため、短絡電流の制限とともに再点弧が容易でなければならない。
- (3)電源の定電圧特性とは、出力電流が変化しても負荷電圧があまり変化しない特性をいい、炭酸ガスアーク溶接機などに用いられる。
- (4)ミグ溶接で使用する直流アーク溶接機は、その電源の外部特性が定電圧特性又は上昇特性のものが用いられる。
- (5)磁気吹きとは、アークが発生して変圧器の二次巻線に電流が流れ始めると、漏えい磁束が大きくなる現象をいう。
正答 (5)
正答は (5)。これが適切でありません。
磁気吹きとは、アークが磁力によって曲げられ、狙ったところへ飛ばなくなる現象です。「漏えい磁束が大きくなる現象」ではありません。
直流アーク溶接で、アース線の取り方や母材の形によって電流の通り道が偏ると、アークのまわりの磁界も偏ります。その偏りにアークが押され、横へ吹き流されます。
【ほかの選択肢】
(1) 一般の交流アーク溶接機は、外部特性が垂下特性のものが用いられる 正しい
(2) 被覆アーク溶接では、低電圧、高電流で使用し、絶えず短絡のおそれがあるため、短絡電流の制限とともに再点弧が容易でなければならない 正しい
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(3) 定電圧特性とは、出力電流が変化しても負荷電圧があまり変化しない特性で、炭酸ガスアーク溶接機などに用いられる 正しい
(4) ミグ溶接で使用する直流アーク溶接機は、外部特性が定電圧特性または上昇特性のものが用いられる 正しい
【磁気吹きが起きやすい場面】
直流を使っているとき(交流ではほとんど起きない)
アース線を片側だけに取ったとき
部材の端や、開先の始端・終端
【磁気吹きを減らすには】
アース線を2か所から取る、または位置を変える
交流溶接機を使う
アーク長を短くする
溶接方向を変える、タック溶接を先に置く
【垂下特性と定電圧特性】
垂下特性 電流が増えると電圧が大きく下がる。
手溶接向き。手が動いてアーク長が変わっても電流があまり変わらない
定電圧特性 電流が変わっても電圧はほぼ一定。
半自動・自動溶接向き。アーク長が変わると電流が増減し、ワイヤの溶ける速さが自動で釣り合う
【手溶接に垂下特性が合うわけ】
人の手は必ずぶれる
電流が変わらなければ、ビードの大きさが安定します。
出典:普通ボイラー溶接士 2025年下半期実施分(2026年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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