アーク溶接作業時の災害防止に関する記述について、適切でないものは次のうちどれか。…
溶接作業の安全に関する知識 第33問
アーク溶接作業時の災害防止に関する記述について、適切でないものは次のうちどれか。
- (1)作業を一時中止するときは、溶接機の電源を切り、ホルダから溶接棒を外して木箱などの絶縁物の上に置くか、ホルダ掛けにかける。
- (2)アーク溶接作業では、発汗に伴って皮膚の抵抗が小さくなり電撃を受けやすくなるので、必ず乾いた作業衣と手袋を着用する。
- (3)遮光保護具は、遮光度番号の小さいものほど、高い溶接電流での溶接に適している。
- (4)ボイラーの胴の内部など狭い場所で交流アーク溶接機による手溶接作業を行うときは、交流アーク溶接機用自動電撃防止装置を使用する。
- (5)溶接機外箱及び溶接する品物は、確実にアースをする。
正答 (3)
正答は (3)。これが適切でありません。
遮光保護具は、遮光度番号の大きいものほど濃く、高い溶接電流での溶接に適しています。小さいものほど明るく、低い電流向きです。
番号が小さいものを大電流の溶接に使えば、強い光と紫外線が目に届いてしまいます。
【ほかの選択肢】
(1) 作業を一時中止するときは、溶接機の電源を切り、ホルダから溶接棒を外して絶縁物の上に置くか、ホルダ掛けにかける 正しい
(2) 発汗に伴って皮膚の抵抗が小さくなり電撃を受けやすくなるので、必ず乾いた作業衣と手袋を着用する 正しい
解説の続きをみる続きを閉じる
(4) ボイラーの胴の内部など狭い場所で交流アーク溶接機による手溶接作業を行うときは、自動電撃防止装置を使用する 正しい
(5) 溶接機外箱及び溶接する品物は、確実にアースをする 正しい
【遮光度番号の目安】
低い電流 番号の小さいもの(明るい)
高い電流 番号の大きいもの(濃い)
【自動電撃防止装置とは】
アークを切ったとき、溶接機の出力電圧を自動で低く下げる装置
交流アーク溶接機の無負荷電圧は、アークを安定させるために高くしてあります。汗をかいた体で狭い場所に入っていると、その電圧だけで感電します。使わないときは25V以下に落とす仕掛けです。
【どんなときに使うか】
船体の二重底、ボイラー・タンクの内部など、導電体に囲まれた
著しく狭い場所
高さ2m以上の、墜落のおそれのある場所
【乾いた手袋を着けるわけ】
汗や水でぬれると、皮膚の電気抵抗が一気に下がる
同じ電圧でも、流れる電流が何倍にもなります。
【アースを取るわけ】
絶縁が壊れたとき、電流を地面へ逃がす
外箱に電気が流れていても、人より先に地面へ流れます。
出典:普通ボイラー溶接士 2025年下半期実施分(2026年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。内容について、安全衛生技術試験協会へのお問い合わせはできません。
最終更新日
「溶接作業の安全に関する知識」のほかの問題
- 2023年上半期(2023年10月公表) 第35問アーク溶接作業における健康障害について、適切でないものは次のうちどれか。
- 2023年下半期(2024年4月公表) 第34問密閉状態や通風が不十分な状態のタンク内作業における酸素欠乏症の防止対策に関するAからDま
- 2024年上半期(2024年10月公表) 第33問アーク溶接作業における災害防止に関するAからDまでの記述で、適切なもののみを全て挙げた組
- 2024年上半期(2024年10月公表) 第35問アーク溶接作業における健康障害に関するAからDまでの記述で、適切なもののみを全て挙げた組
- 2024年下半期(2025年4月公表) 第34問密閉状態や通風が不十分な状態のタンク内作業における酸素欠乏症の防止対策に関するAからDま
- 2025年上半期(2025年10月公表) 第33問アーク溶接作業における災害防止に関するAからDまでの記述のうち、適切なもののみを全て挙げ
スポンサーリンク

