裏はつり及び裏溶接について、適切でないものは次のうちどれか。…
溶接施行方法の概要に関する知識 第17問
裏はつり及び裏溶接について、適切でないものは次のうちどれか。
- (1)厚板の突合せ両側溶接では、第1層目は溶込みが不十分になりがちで欠陥が生じやすいので、一般に1層程度を裏はつりしてから裏溶接を行う。
- (2)裏はつりの方法には、グラインダで削る方法、プレーナなどの機械で削る方法及びエアアークガウジング法がある。
- (3)エアアークガウジング法では、炭素電極のアーク熱によって溶かした金属を圧縮空気で吹き飛ばして溝を形成する。
- (4)エアアークガウジング法では、良好な溝が得られるので、ガウジングの後そのまま直ちに裏溶接を行うことができる。
- (5)裏溶接は、本溶接と同様な方法で行う。
正答 (4)
正答は (4)。これが適切でありません。
エアアークガウジング法のあと、そのまま直ちに裏溶接を行ってはいけません。削った面には炭素電極から移った炭素が残っており、そのまま溶接すると硬くなって割れやすくなります。
グラインダで薄く削り取り、清浄な面を出してから裏溶接を行います。
【ほかの選択肢】
(1) 厚板の突合せ両側溶接では、第1層目は溶込みが不十分になり
がちなので、一般に1層程度を裏はつりしてから裏溶接を行う
正しい
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(2) 裏はつりには、グラインダ、プレーナなどの機械、
エアアークガウジング法がある 正しい
(3) エアアークガウジング法では、炭素電極のアーク熱で溶かした
金属を圧縮空気で吹き飛ばして溝をつくる 正しい
(5) 裏溶接は、本溶接と同様な方法で行う 正しい
【裏はつりをするわけ】
第1層の裏側には、溶込み不足やスラグが残りやすい
表から溶接した最初の層は、いちばん深いところまで熱が届きにくく、欠陥が残ります。そこを裏から削り取って、健全な金属を出してから裏溶接をします。
【はつり方の比べ方】
グラインダ きれいだが、遅い
機械(プレーナ) 正確だが、場所を選ぶ
エアアーク 速いが、あとの手入れが要る
【エアアークガウジングの後始末】
浸炭した層をグラインダで削る
速さと引き換えに、ひと手間が要ります。この一手間を省いたと書いてあるのが、この設問の誤りです。
【裏溶接を本溶接と同様に行うわけ】
裏側も、表と同じだけ力を受け持つ
出典:特別ボイラー溶接士 2023年上半期実施分(2023年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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