アーク溶接に関する用語について、適切でないものは次のうちどれか。…
溶接施行方法の概要に関する知識 第13問
アーク溶接に関する用語について、適切でないものは次のうちどれか。
- (1)脚長とは、継手のルートからすみ肉溶接の止端までの距離をいう。
- (2)クリーニング作用とは、イナートガスアーク溶接で、アークの作用によって酸化皮膜が除去され、母材の表面が清浄化される現象をいう。
- (3)ボンド部とは、溶接金属と母材との境界の部分をいう。
- (4)高温割れには、熱影響部に発生する止端割れ、ビード下割れがある。
- (5)キーホールとは、溶融池の先端で熱源が母材裏側へ貫通して形成される円孔をいう。
正答 (4)
正答は (4)。これが適切でありません。
止端割れとビード下割れは、高温割れではなく低温割れです。
低温割れは、溶接が終わって温度が下がってから、遅れて出てきます。熱影響部が硬くなっているところへ、水素がたまり、そこに拘束応力がかかると、数時間から数日たって割れが現れます。
【ほかの選択肢】
(1) 脚長とは、継手のルートからすみ肉溶接の止端までの距離
正しい
(2) クリーニング作用とは、イナートガスアーク溶接で酸化皮膜が
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除去され、母材の表面が清浄化される現象 正しい
(3) ボンド部とは、溶接金属と母材との境界の部分 正しい
(5) キーホールとは、溶融池の先端で熱源が母材裏側へ貫通して
形成される円孔 正しい
【割れを温度で分ける】
高温割れ 溶接金属が固まりきる前。ビード中心の縦割れ、
クレータ割れ、梨形割れ
低温割れ 冷えてから、遅れて出る。止端割れ、ビード下割れ、
ルート割れ
止端もビード下もルートも、熱影響部で起きるものです。熱影響部の割れ=低温割れ、と結びつけておけば迷いません。
【低温割れの三つの条件】
拡散性水素 溶接棒の湿気、開先の油や水分
硬い組織 急冷されてできる組織
拘束応力 縮みたいのに動けない状態
三つのうちどれかを外せば防げます。低水素系溶接棒を乾かして使い、予熱・後熱で冷え方をゆるめるのが、正面からの対策です。
【止端とビード下の場所】
止端 母材の面とビードの表面が交わるところ
ビード下 ビードのすぐ下の、熱影響部の中
出典:特別ボイラー溶接士 2023年下半期実施分(2024年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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