外圧を受ける胴の強め輪の溶接による取付けについて、適切でないものは次のうちどれか。…
ボイラーの工作及び修繕方法に関する知識 第8問
外圧を受ける胴の強め輪の溶接による取付けについて、適切でないものは次のうちどれか。
- (1)連続溶接又は断続溶接とすることができる。
- (2)断続溶接は、並列溶接又は千鳥溶接で行う。
- (3)炉筒など片面が火炎に触れるものの強め輪の取付けは、連続完全溶込み片側溶接とする。
- (4)断続溶接で、強め輪を胴の外周に取り付けるときのビード間隔は、胴板の厚さの8倍以下とし、かつ、一溶接線について各ビードを合計した長さは、外周の1/2以上とする。
- (5)断続溶接では1ビードの長さは、75mm以下とする。
正答 (3)
正答は (3)。これが適切でありません。
炉筒など片面が火炎に触れるものの強め輪の取付けは、連続溶接とします。「連続完全溶込み片側溶接とする」という決まりはありません。
火炎に触れる側に閉じたすき間が残ると、そこに燃焼ガスが入り込み、焼損や腐食の原因になります。だから、とびとびの断続溶接にはせず、連続して溶接します。
【ほかの選択肢】
(1) 連続溶接または断続溶接とすることができる 正しい
(2) 断続溶接は、並列溶接または千鳥溶接で行う 正しい
(4) 断続溶接で、強め輪を胴の外周に取り付けるときのビード間隔は
解説の続きをみる続きを閉じる
胴板の厚さの8倍以下とし、かつ、一溶接線について各ビードを
合計した長さは外周の1/2以上とする 正しい
(5) 断続溶接では1ビードの長さは、75mm以下とする 正しい
【強め輪とは】
外圧を受ける胴が、つぶれないように巻く補強の輪
外から押される筒は、へこんだところから座屈します。輪を巻いておけば、へこもうとするのを押し返せます。
【断続溶接の三つの数字】
1ビードの長さ 75mm以下
ビードの間隔 胴板の厚さの8倍以下
一溶接線の合計長さ 胴外周の1/2以上
【断続溶接にするわけ】
連続溶接より入熱が少なく、ひずみも残留応力も小さい
そのかわり、上の条件を満たさなければ強め輪として役に立ちません。
【並列溶接と千鳥溶接】
並列溶接 輪の両側で、ビードの位置をそろえる
千鳥溶接 輪の両側で、ビードの位置を互い違いにする
【火炎に触れるものだけ別扱いのわけ】
すき間に燃焼ガスやすすが入り、そこから焼ける
水側なら水が入るだけですが、火側では話が違います。
出典:特別ボイラー溶接士 2024年上半期実施分(2024年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。内容について、安全衛生技術試験協会へのお問い合わせはできません。
最終更新日
「ボイラーの工作及び修繕方法に関する知識」のほかの問題
- 2023年下半期(2024年4月公表) 第8問次の文中の[ ]内に入れるAからCまでの語句又は数値の組合せとして、適切なものは(1)
- 2024年下半期(2025年4月公表) 第7問ボイラーのステーの溶接による取付けについて、適切でないものは次のうちどれか。
- 2025年上半期(2025年10月公表) 第6問ボイラーの胴の溶接方法に関する記述のうち、適切でないものは次のうちどれか。
- 2025年上半期(2025年10月公表) 第10問ボイラーの溶接部の溶接後熱処理の方法に関するAからDまでの記述のうち、適切なもののみを全
- 2025年下半期(2026年4月公表) 第9問ボイラーの切り継ぎ溶接法による溶接修繕に関する記述について、適切でないものは次のうちどれ
- 2023年上半期(2023年10月公表) 第8問ボイラーの胴の重ね溶接について、適切でないものは次のうちどれか。
スポンサーリンク

