サブマージアーク溶接法の施工要領に関する記述について、適切でないものは次のうちどれか。…
溶接施行方法の概要に関する知識 第18問
サブマージアーク溶接法の施工要領に関する記述について、適切でないものは次のうちどれか。
- (1)U開先のRは、溶接部に割れが入らず、ビード両面にアンダーカットが生じない寸法であることが必要で、一般に20~40mmが適当である。
- (2)V開先の開先精度は、一般に、開先角度が±5°以内、ルート面が±1mm以内、ルート間隔が0.8mm以内とする。
- (3)継手の両端には、タブ板を付け(試験板を取り付けた場合を除く。)、ビードの始端及び終端がタブ板上にくるようにする。
- (4)厚板溶接の際のU形開先による多層溶接の場合の開先形状は、一般に、開先角度が10~20°が適当で、開先幅は28~40mmにすることが望ましい。
- (5)溶接電流が大きすぎると、余盛りが過大になり、V形開先では梨形ビードになり、高温割れを起こしやすい。
正答 (1)
正答は (1)。これが適切でありません。
U開先のR(底の丸みの半径)が、一般に20〜40mmというのは大きすぎます。
実際のRは、一般に6〜12mmが適当とされています。
同じ問題に「開先幅は28〜40mm」とあります。Rが20〜40mmなら、直径は40〜80mmになり、開先幅そのものより大きくなってしまいます。数字の大きさを見比べるだけでも、おかしいと気づけます。
【ほかの選択肢】
(2) V開先の開先精度は、一般に開先角度が±5°以内、ルート面が
±1mm以内、ルート間隔が0.8mm以内 正しい
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(3) 継手の両端にはタブ板を付け(試験板を取り付けた場合を除く)、
ビードの始端及び終端がタブ板上にくるようにする 正しい
(4) 厚板溶接の際のU形開先による多層溶接の開先形状は、一般に
開先角度が10〜20°、開先幅は28〜40mm 正しい
(5) 溶接電流が大きすぎると、余盛りが過大になり、V形開先では
梨形ビードになり、高温割れを起こしやすい 正しい
【U形開先とは】
底に丸みを付け、そこから急な角度で立ち上がる開先
V形で深くすると上の開きが広くなりすぎるので、厚板ではU形を使います。底を丸くするのは、そこに溶接棒の先が届くようにし、溶込み不良を防ぐためです。
【開先角度が10〜20°でよいわけ】
底に丸みがあるので、立ち上がりを急にできる
V形なら60°前後が要りますが、U形はずっと狭くてすみます。そのぶん溶かす量が減り、材料も時間も節約できます。
【梨形ビードと高温割れ】
深く狭い溶接金属は、外側から先に固まり、中央が最後に固まる
最後に固まる中央に不純物と収縮が集まり、そこが割れます。断面が洋梨のような形になるので、梨形と呼ばれます。
【タブ板(エンドタブ)が要るわけ】
ビードの始まりと終わりには、必ず欠陥が出る
捨て板の上で始め、捨て板の上で終わらせれば、欠陥は捨て板ごと切り落とせます。ボイラーでは、試験板がこれを兼ねます。
出典:特別ボイラー溶接士 2025年下半期実施分(2026年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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