アーク溶接作業における災害防止に関する記述について、適切でないものは次のうちどれか。…
溶接作業の安全に関する知識 第33問
アーク溶接作業における災害防止に関する記述について、適切でないものは次のうちどれか。
- (1)アーク溶接機の二次負荷電圧は100V以下とするのが望ましいが、JISにおいては、500A機に対する最高二次負荷電圧は200V以下とされている。
- (2)溶接機外箱及び溶接する品物は、確実に接地させる。
- (3)ボイラー胴の内部などの狭所における、交流アーク溶接機による手溶接で作業を行う場合は、交流アーク溶接機用自動電撃防止装置を使用する。
- (4)溶接棒のホルダの絶縁部分、ホルダ用ケーブル及びケーブル接続部に損傷がないか確認後、作業を開始する。
- (5)遮光保護具は、有害光線に対する防護のため、JISに基づく適正な遮光度番号の保護具を選択、使用することが求められる。
正答 (1)
正答は (1)。これが適切でありません。
数字が二つとも合っていません。
二次負荷電圧(アークが出ているときの電圧) 20〜40V程度
二次無負荷電圧(アークを出していないとき) 80V前後以下
「二次負荷電圧は100V以下とするのが望ましい」「500A機に対する最高二次負荷電圧は200V以下」という値は、いずれも実際よりはるかに高く、感電を防ぐという考え方にも合いません。
【ほかの選択肢】
(2) 溶接機外箱及び溶接する品物は、確実に接地させる 正しい
(3) ボイラー胴の内部などの狭所における、交流アーク溶接機による
解説の続きをみる続きを閉じる
手溶接では、自動電撃防止装置を使用する 正しい
(4) 溶接棒のホルダの絶縁部分、ホルダ用ケーブル及びケーブル接続部
に損傷がないか確認後、作業を開始する 正しい
(5) 遮光保護具は、JISに基づく適正な遮光度番号の保護具を選択、
使用する 正しい
【負荷電圧と無負荷電圧】
無負荷電圧 アークを出すために必要な、高めの電圧
負荷電圧 アークが出たあとの、下がった電圧
アークが出れば電圧は20〜40Vまで下がります。無負荷電圧が高いのは、アークを点けやすくするためですが、そのぶん感電の危険が大きくなります。
【だから自動電撃防止装置がある】
アークを切ったとき、出力電圧を自動で25V以下に下げる
狭い場所では身体が四方の鉄に触れ、汗もかきます。同じ電圧でも流れる電流が何倍にもなるので、無負荷電圧そのものが危険になります。
【どんなときに使うか】
船体の二重底、ボイラー・タンクの内部など、導電体に囲まれた
著しく狭い場所
高さ2m以上の、墜落のおそれのある場所
【遮光度番号の選び方】
電流が小さい 番号の小さいもの
電流が大きい 番号の大きいもの
「できるだけ大きい番号を」ではなく、作業に合った番号を選びます。
出典:特別ボイラー溶接士 2025年下半期実施分(2026年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。内容について、安全衛生技術試験協会へのお問い合わせはできません。
最終更新日
「溶接作業の安全に関する知識」のほかの問題
- 2023年上半期(2023年10月公表) 第35問アーク溶接作業における健康障害に関するAからDまでの記述で、適切なもののみを全て挙げた組
- 2023年下半期(2024年4月公表) 第34問密閉状態や通風が不十分な状態のタンク内作業における酸素欠乏症の防止対策に関するAからDま
- 2024年上半期(2024年10月公表) 第33問アーク溶接作業における災害防止に関するAからDまでの記述で、適切なもののみを全て挙げた組
- 2024年上半期(2024年10月公表) 第35問アーク溶接作業における健康障害に関するAからDまでの記述で、適切なもののみを全て挙げた組
- 2024年下半期(2025年4月公表) 第34問防じんマスクの選択、使用などに係る留意点に関するAからDまでの記述で、適切なもののみを全
- 2025年上半期(2025年10月公表) 第33問アーク溶接作業における災害防止に関する記述のうち、適切でないものは次のうちどれか。
スポンサーリンク

