機械集材装置の主索の張力に関し、適切でないものは次のうちどれか。…
機械集材装置及び運材索道に関する知識 第9問
機械集材装置の主索の張力に関し、適切でないものは次のうちどれか。
- (1)主索の支間中央のたわみ量( f )と支間の斜距離( l )との比( f / l )を中央垂下比といい、主索の緊張の度合いを表す。
- (2)無負荷索の中央垂下比を原索中央垂下比といい、機械集材装置では一般に0.02~0.06を用いることが多いが、0.03~0.05とすることが望ましい。
- (3)無負荷索の最大張力は、上部支点の位置に発生し、索の重量に無負荷索の最大張力係数を乗じて求められ、原索中央垂下比が小さくなるにしたがって急激に大きくなる。
- (4)負荷索の最大張力は、搬器荷重と索の重量の和に負荷索の最大張力係数を乗じて求められ、搬器荷重が大きくなるにしたがって最大張力も大きくなる。
- (5)中央垂下比の値が小さくなると、索の緊張の度合いが強くなり、搬器の走行抵抗は減少するが、搬器に積載できる荷の量が少なくなる。
正答 (1)
正答は (1)。これが適切でありません。
中央垂下比は、支間中央のたわみ量(f)と支間の水平距離(l)との比です。「斜距離」ではありません。
中央垂下比 = 中央のたわみ量 ÷ 支間の水平距離
【中央垂下比】
主索の緊張の度合いを表す値
値が小さい → 張りが強い → 張力が大きい
値が大きい → 張りが弱い → たるみが大きい
【ほかの選択肢】
(2) 原索中央垂下比は一般に0.02~0.06を用いることが多いが、
0.03~0.05とすることが望ましい 適切
解説の続きをみる続きを閉じる
(3) 無負荷索の最大張力は上部支点に発生し、索の重量に最大
張力係数を乗じて求められ、原索中央垂下比が小さくなるに
したがって急激に大きくなる 適切
(4) 負荷索の最大張力は、搬器荷重と索の重量の和に負荷索の最大
張力係数を乗じて求められ、搬器荷重が大きくなるにしたがって
最大張力も大きくなる 適切
(5) 中央垂下比が小さくなると緊張が強くなり、走行抵抗は減少
するが、積載できる荷の量が少なくなる 適切
【水平距離を使うわけ】
たわみ量は鉛直に測る
鉛直の量と比べるのですから、水平の距離が相手になります。斜距離を使うと、傾斜の急なところで値が小さく出てしまい、同じ張り具合なのに違う数字になってしまいます。
【最大張力が上部支点に出るわけ】
上の支点ほど、下にぶら下がる索の重さを多く背負う
坂道でロープを張れば、上側のほうが強く引かれます。
【張りすぎるとどうなるか】
張力が大きくなり、索が切れやすくなる
荷を積める余裕が減る
ぴんと張るほど安全、ということはありません。たわみがあるからこそ、荷の重さを受け止められます。
【走行抵抗】
たわみが大きいと、搬器は上り坂を登ることになる
緊張を強くすれば走りは軽くなりますが、そのぶん張力が上がります。
出典:林業架線作業主任者 2024年上半期実施分(2024年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。内容について、安全衛生技術試験協会へのお問い合わせはできません。
最終更新日
「機械集材装置及び運材索道に関する知識」のほかの問題
- 2023年上半期(2023年10月公表) 第9問機械集材装置の主索の張力に関するA~Dの記述で、適切でないもののみを全て挙げた組合せは次
- 2023年下半期(2024年4月公表) 第7問運材索道の索、搬器などに関し、適切なものは次のうちどれか。
- 2024年下半期(2025年4月公表) 第5問タワーヤーダに関するAからDまでの記述のうち、適切なもののみを全て挙げた組合せは、(1)
- 2025年上半期(2025年10月公表) 第3問機械集材装置の附属器具に関する記述について、適切でないものは次のうちどれか。
- 2025年下半期(2026年4月公表) 第1問機械集材装置の集材機に関する記述のうち、適切でないものは次のうちどれか。
- 2025年下半期(2026年4月公表) 第9問機械集材装置の主索の張力に関する記述のうち、適切でないものは次のうちどれか。
スポンサーリンク

