物体の重心及び安定に関する記述のうち適切でないものは、次のうちどれか。…
林業架線作業に必要な力学に関する知識 第36問
物体の重心及び安定に関する記述のうち適切でないものは、次のうちどれか。
- (1)直方体の物体の置き方を変える場合、重心の位置が低くなるほど安定性は良くなる。
- (2)重心は、どのような形状の物体でも必ずその物体の内部にある。
- (3)物体を1本のひもでつったとき、重心はつった点を通る鉛直線上にある。
- (4)物体を構成する各部分には、それぞれ重力が作用しており、それらの合力の作用点を重心という。
- (5)水平面上に置いた直方体の物体を手で傾けた場合、重心からの鉛直線がその物体の底面を外れるときは、手を離すとその物体は元の位置に戻らないで倒れる。
正答 (2)
正答は (2)。これが適切でありません。
重心は、物体の外部にあることもあります。どのような形状でも必ず内部にある、とは限りません。
【重心が物体の外にある例】
ドーナツ形 / コの字形 / L形の鋼材 / U字形
穴の中や、くぼみの空間に重心があります。そこに物がなくてもかまいません。重心は、力の働き方を一点にまとめた「考え方の上での点」だからです。
【ほかの選択肢】
(1) 重心の位置が低くなるほど安定性は良くなる 適切
(3) 物体を1本のひもでつったとき、重心はつった点を通る鉛直線上
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にある 適切
(4) 各部分に作用する重力の合力の作用点を重心という 適切
(5) 重心からの鉛直線が底面を外れるときは、手を離すと元の
位置に戻らないで倒れる 適切
【安定の良し悪し】
底面積が広い 安定が良い
重心の位置が低い 安定が良い
同じ直方体でも、寝かせれば安定し、立てれば不安定になります。
【(3)の使い道】
ひもでつって鉛直線を引く、向きを変えてもう一度つる
二本の線が交わったところが重心です。形の複雑な物体の重心を実際に求める方法として使われます。
【倒れるかどうかの境目】
重心からの鉛直線が、底面の縁を越えたとき
底面の内側を通る → 元に戻る
底面を外れる → 倒れる
(5)は「外れるとき」なので、倒れます。
【荷役で大事なわけ】
重心の真上にフックを置かないと、荷が傾く
重心が荷の外にある形(U字形の鋼材など)では、つり方に工夫が要ります。
出典:林業架線作業主任者 2024年下半期実施分(2025年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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