運材索道のアンカに関する記述について、適切でないものは次のうちどれか。…
林業架線作業に関する知識 第19問
運材索道のアンカに関する記述について、適切でないものは次のうちどれか。
- (1)アンカには、主索が固定されるほか、えい索緊張用みぞ車が取り付けられることもあるので、これらの張力を保持できる堅固なものとする。
- (2)円形アンカでは、主索に生じる曲げ応力が大きく、主索とアンカとの接触面積が大きいためクリップにかかる力が大きい。
- (3)埋設丸太アンカは、比較的簡易な移動式索道に用いられる。
- (4)丸太を横に倒して埋めるアンカは、地質が軟らかい土砂で手掘り作業の容易なところ、道路端で上部に構造物を設けることができないところなどで用いられ、埋設丸太を引っ張る索と水平面とのなす角度が大きいほど丸太を深く埋める。
- (5)丸太を立てて埋めるアンカは、地質が比較的堅いところなどで用いられ、必ず、埋設丸太の後方に控索を設けるか、前方に突っ張り丸太を設ける。
正答 (2)
正答は (2)。これが適切でありません。
円形アンカでは、主索に生じる曲げ応力は小さく、クリップにかかる力も小さくなります。どちらも「大きい」としているのが誤りです。
【円形アンカ】
主索を巻き付ける円形部分の半径が大きい
→ 索の曲がりがゆるく、曲げ応力が小さい
→ 接触面積が大きく、摩擦で力を受けるので、
クリップにかかる力も小さい
小さく曲げるほど索は傷みます。大きな円に沿わせれば、索にもクリップにも無理がかかりません。接触面積が大きいという記述自体は正しく、そこから導かれる結論だけが裏返してあります。
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【ほかの選択肢】
(1) アンカには、主索が固定されるほか、えい索緊張用みぞ車が
取り付けられることもあるので、これらの張力を保持できる
堅固なものとする 適切
(3) 埋設丸太アンカは、比較的簡易な移動式索道に用いられる
適切
(4) 丸太を横に倒して埋めるアンカは、地質が軟らかい土砂で
手掘り作業の容易なところ、道路端で上部に構造物を設ける
ことができないところなどで用いられ、索と水平面とのなす
角度が大きいほど深く埋める 適切
(5) 丸太を立てて埋めるアンカは、地質が比較的堅いところなどで
用いられ、必ず、後方に控索を設けるか、前方に突っ張り
丸太を設ける 適切
【力のかかる向きで考える】
索は前方へ引っ張る
→ 引かれる側と反対の後方から控索で引き戻す
→ 引かれる側の前方に突っ張りを入れて受け止める
前後を入れ替えた選択肢が別の回に出ます。
【角度が大きいほど深く埋めるわけ】
索が水平に近ければ、丸太は横へ引かれる
索が立っていれば、丸太は上へ引き抜かれる向きになる
抜けようとする力が強いほど、土をかぶせる厚みが要ります。
【埋設丸太アンカ】
掘って埋めるだけなので、簡易な移動式の索道向き
長く使う固定式には、もっと堅固なものを使います。
出典:林業架線作業主任者 2025年上半期実施分(2025年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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