公的年金等に係る所得税の取扱いに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、各選択肢において、納税者は居住者で…
学科 基礎編 (6)
公的年金等に係る所得税の取扱いに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、各選択肢において、納税者は居住者であるものとし、記載のない事項については考慮しないものとする。
- (1)納税者と生計を一にしている配偶者に支給される公的年金から特別徴収された介護保険料は、納税者の社会保険料控除の対象とするか、納税者の配偶者の社会保険料控除の対象とするかのいずれかを選択することができる。
- (2)2年分の国民年金保険料を前納した納税者は、納めた全額をその支払った年分の社会保険料控除の対象とするか、各年分の保険料に相当する額を各年分の社会保険料控除の対象とするかのいずれかを選択することができる。
- (3)公的年金等に係る雑所得を有する納税者で、その年中の公的年金等の収入金額が400万円以下である者が、その年分の公的年金等に係る雑所得以外の所得金額が20万円以下である場合には、原則として、所得税の確定申告書を提出する必要はない。
- (4)老齢基礎年金および老齢厚生年金の受給権者が死亡し、その者に支給すべき年金給付で死亡後に支給期の到来する年金を相続人が受け取った場合、相続人が受け取った当該未支給年金は、当該相続人の一時所得に該当する。
正答 (1)
正答は (1)。これが不適切です。
公的年金から特別徴収(天引き)された介護保険料は、その年金の受給者本人が支払ったものとされます。そのため、配偶者の年金から天引きされた介護保険料は、配偶者本人の社会保険料控除の対象となり、生計を一にする納税者が自分の控除に回すことはできません。納税者が配偶者の分を口座振替などで実際に支払った場合(普通徴収)なら、納税者の控除の対象にできます。
【ほかの選択肢】
(2) 適切。国民年金保険料を前納した場合、納めた全額をその年分の社会保険料控除とするか、各年分の保険料に相当する額を各年分の控除とするかを選べます。
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(3) 適切。公的年金等の収入金額が400万円以下で、公的年金等に係る雑所得以外の所得金額が20万円以下の人は、所得税の確定申告をする必要がありません(確定申告不要制度)。ただし、還付を受けるための申告はできますし、住民税の申告が必要になることがあります。
(4) 適切。受給権者の死亡後に遺族が受け取る未支給年金は、遺族が自分の固有の権利として受け取るもので、相続財産ではなく、受け取った遺族の一時所得になります。
【天引きされた保険料の控除】
年金から天引き(特別徴収) 年金の受給者本人の控除
口座振替など(普通徴収) 実際に支払った人の控除(生計を一にする親族の分も可)
出典:一般社団法人金融財政事情研究会 ファイナンシャル・プランニング技能検定 1級学科試験 2019年1月 (6)出典元ページ
最終更新日
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