宅地建物取引業法に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、本問においては、買主は宅地建物取引業者ではないも…
学科 基礎編 (36)
宅地建物取引業法に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、本問においては、買主は宅地建物取引業者ではないものとする。
- (1)買主が売主である宅地建物取引業者の瑕疵担保責任に基づく権利を行使するためには、当該瑕疵が売主の責めに帰すべき事由により生じたものであることを立証し、かつ、当該瑕疵がある事実を知った時から1年以内でなければならない。
- (2)宅地建物取引業者が自ら売主となる宅地または建物の売買契約において、宅地建物取引業者が目的物の瑕疵担保責任を負うべき期間を目的物の引渡しの日から2年間とする旨の特約は有効である。
- (3)宅地建物取引業者が自ら売主となる宅地または建物の売買契約の締結に際して、宅地建物取引業者は、売買代金の額の2割を超える手付金を受領することはできない。
- (4)媒介契約を締結した宅地建物取引業者は、依頼者に対し、媒介契約が専任媒介契約である場合は2週間に1回以上、専属専任媒介契約である場合は1週間に1回以上、当該媒介契約に係る業務の処理状況を報告しなければならない。
正答 (1)
正答は (1)。これが不適切です。
2019年4月1日時点の民法の売主の瑕疵担保責任は、売主に過失がなくても負う「無過失責任」です。買主は、瑕疵が売主の責めに帰すべき事由によることを立証する必要はありません。買主が権利を行使できる期間が、瑕疵の事実を知った時から1年以内である点は、民法の規定どおりです。
【ほかの選択肢】
(2) 適切。宅地建物取引業者が自ら売主となる売買(買主が業者でない場合)で、瑕疵担保責任の期間を「引渡しの日から2年以上」とする特約は、民法の規定より買主に不利でも例外として有効です。2年とする特約はこれに当たります。
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(3) 適切。宅地建物取引業者が自ら売主となる場合、代金の額の10分の2を超える手付を受け取ることはできません。手付は解約手付とみなされます。
(4) 適切。業務の処理状況の報告は、専任媒介契約では2週間に1回以上、専属専任媒介契約では1週間に1回以上です(一般媒介契約には報告義務の定めがない)。
【宅建業者が自ら売主となる場合の8種類の制限(買主が業者でないとき)】
クーリング・オフ、損害賠償額の予定等の制限(代金の2割まで)、手付の額の制限、瑕疵担保責任の特約の制限、手付金等の保全、自己の所有に属しない物件の売買の制限、割賦販売契約の解除等の制限、所有権留保等の禁止
※2020年4月の民法改正で瑕疵担保責任は「契約不適合責任」に改められ、宅地建物取引業法の特約の制限も「不適合を売主に通知する期間を引渡しの日から2年以上とする特約」の形になっています。
出典:一般社団法人金融財政事情研究会 ファイナンシャル・プランニング技能検定 1級学科試験 2019年9月 (36)出典元ページ
最終更新日
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