「特定の居住用財産の買換えの場合の長期譲渡所得の課税の特例」(以下、「本特例」という)に関する次の記述のうち、最も適切な…
学科 基礎編 (39)
「特定の居住用財産の買換えの場合の長期譲渡所得の課税の特例」(以下、「本特例」という)に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。なお、各選択肢において、ほかに必要とされる要件等はすべて満たしているものとする。
- (1)居住の用に供している家屋とその敷地を譲渡した場合に、譲渡した年の1月1日において、家屋の所有期間が10年以下で、敷地の所有期間が10年超であるときは、家屋および敷地に係る譲渡所得はいずれも本特例の適用を受けることができない。
- (2)20年以上居住の用に供していた家屋を同一の場所で建て替え、建替え後に引き続き居住の用に供した家屋とその敷地を譲渡した場合に、家屋の建替え後の居住期間が10年未満であるときは、本特例の適用を受けることができない。
- (3)夫妻で共有している家屋とその敷地を譲渡した場合に、夫の持分に係る譲渡対価の額が8,000万円で、妻の持分に係る譲渡対価の額が4,000万円であるときは、夫妻はいずれも本特例の適用を受けることができない。
- (4)家屋とその敷地を譲渡した翌年に買換資産を取得する予定の者が、その取得価額の見積額をもって申告して本特例を選択した場合に、翌年、買換資産の取得を自己都合で取りやめたときは、修正申告により、譲渡した家屋とその敷地について、「居住用財産を譲渡した場合の3,000万円の特別控除」の適用に切り替えることができる。
正答 (1)
正答は (1)。これが適切です。
特定の居住用財産の買換えの特例は、譲渡した年の1月1日において、譲渡資産である家屋とその敷地の所有期間が、いずれも10年を超えていることが要件です。家屋の所有期間が10年以下なら、敷地の所有期間が10年を超えていても、家屋と敷地のどちらにも本特例を適用できません。
【ほかの選択肢】
(2) 誤り。居住期間(10年以上)の要件は、建て替える前の家屋に住んでいた期間も含めて判定します。同じ場所で建て替えた場合でも、建替え前後の居住期間を通算して10年以上あれば、居住期間の要件は満たします。
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(3) 誤り。譲渡対価の額の上限(1億円以下)は、共有の場合、各共有者の持分に係る譲渡対価の額で判定します。夫8,000万円、妻4,000万円は、いずれも1億円以下なので、ほかの要件を満たせば夫妻とも適用を受けられます。
(4) 誤り。買換資産の取得を見積りで申告した後、実際に取得しなかった場合は、修正申告をして、本特例の適用がなかったものとして税額を納めます。この修正申告で、3,000万円の特別控除に切り替えることはできません。
【本特例の主な要件(2020年4月時点)】
居住期間10年以上、所有期間10年超、譲渡対価1億円以下
買換資産:居住部分の床面積50㎡以上、敷地500㎡以下。中古の耐火建築物は築25年以内か耐震基準に適合するもの
3,000万円の特別控除や軽減税率の特例とは選択適用
出典:一般社団法人金融財政事情研究会 ファイナンシャル・プランニング技能検定 1級学科試験 2020年9月 (39)出典元ページ
最終更新日
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