相続税法における死亡退職金の非課税金額の規定(以下、「本規定」という)に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。な…
学科 基礎編 (47)
相続税法における死亡退職金の非課税金額の規定(以下、「本規定」という)に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。なお、各選択肢における死亡退職金は、いずれも被相続人の死亡後3年以内に支給が確定して被相続人の雇用主から支払われたものとし、記載のない事項については考慮しないものとする。
- (1)相続の放棄をした者が受け取った死亡退職金は、その者の一時所得として所得税の課税対象となり、本規定の対象とならない。
- (2)被相続人の死亡が業務上の死亡でない場合に、相続人が被相続人の雇用主から受け取った弔慰金が被相続人の死亡当時の普通給与の6カ月分に相当する額以下であるときは、その全額が本規定の対象となる。
- (3)被相続人の弟が相続の放棄をし、相続人が被相続人の配偶者と妹の合計2人である場合に、配偶者が3,000万円の死亡退職金を受け取ったときは、その死亡退職金のうち、本規定の適用後に相続税の課税価格に算入すべき金額は2,000万円となる。
- (4)相続人が受け取った死亡退職金について本規定の適用を受け、適用後の相続税の課税価格の合計額が遺産に係る基礎控除額以下である場合、相続税の申告書を提出する必要はない。
正答 (4)
正答は (4)。これが適切です。
死亡退職金の非課税の規定を適用した後の課税価格の合計額が、遺産に係る基礎控除額以下であれば、相続税の申告書を提出する必要はありません。死亡退職金の非課税は、配偶者の税額軽減や小規模宅地等の特例と違い、申告をすることが要件ではありません。
【ほかの選択肢】
(1) 誤り。相続を放棄した人が受け取った死亡退職金も、相続税の課税対象(みなし相続財産)で、所得税の一時所得にはなりません。ただし、非課税の規定は相続人に限られるので、放棄した人は非課税の適用を受けられません。
解説の続きをみる続きを閉じる
(2) 誤り。業務外の死亡の場合、普通給与の6カ月分までの弔慰金は、弔慰金として相続税の対象になりません(死亡退職金の非課税とは別の扱い)。6カ月分を超える部分が退職手当金等として扱われ、本規定の対象になります。弔慰金の全額が本規定の対象になるのではありません。
(3) 誤り。非課税限度額の「法定相続人の数」は、相続の放棄がなかったものとして数えます。法定相続人は配偶者・弟・妹の3人なので、非課税限度額は 500万円 × 3人 = 1,500万円 です。課税価格に算入する額は 3,000万円 - 1,500万円 = 1,500万円 で、2,000万円ではありません(2,000万円は放棄者を除いて2人で計算した値)。
【弔慰金の非課税の目安】
業務上の死亡:普通給与の3年分
業務外の死亡:普通給与の6カ月分
出典:一般社団法人金融財政事情研究会 ファイナンシャル・プランニング技能検定 1級学科試験 2020年9月 (47)出典元ページ
最終更新日
「学科 基礎編」のほかの問題
- 2019年1月 (43)「直系尊属から住宅取得等資金の贈与を受けた場合の贈与税の非課税の特例」(以下、「本特例」
- 2021年1月 (26)居住者に係る所得税の不動産所得に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、記
- 2022年5月 (9)生命保険契約者保護機構に関する次の記述のうち、適切なものはいくつあるか。
- 2023年5月 (40)居住者が土地・建物を譲渡した場合における譲渡所得の金額の計算上の取得費に関する次の記述の
- 2024年9月 (22)ポートフォリオ理論に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 2026年1月 (3)雇用保険の育児休業等給付に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。なお、各選択肢に
スポンサーリンク

