2018年7月6日に成立し、同月13日に公布された「民法及び家事事件手続法の一部を改正する法律」(改正相続法)により創設…
学科 基礎編 (50)
2018年7月6日に成立し、同月13日に公布された「民法及び家事事件手続法の一部を改正する法律」(改正相続法)により創設された配偶者居住権および配偶者短期居住権に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- (1)配偶者居住権は、相続開始後に配偶者が対象となる建物を引き続き居住の用に供していれば、その設定の登記をすることなく、第三者に対抗することができる。
- (2)配偶者居住権は、他者に譲渡することはできず、取得した配偶者が死亡した場合には、当然に消滅して相続の対象とならない。
- (3)配偶者短期居住権を取得することができる配偶者は、相続開始時において、被相続人が所有していた建物に無償で居住し、かつ、被相続人との婚姻期間が20年以上である者とされている。
- (4)配偶者短期居住権は、遺産分割により対象となる建物の帰属が確定した日または相続開始の時から10カ月を経過する日のいずれか遅い日までの間、当該建物を無償で使用することができる権利である。
正答 (2)
正答は (2)。これが適切です。
配偶者居住権は、配偶者が居住建物を無償で使用・収益できる権利で、譲渡することはできません(民法第1032条第2項)。配偶者が死亡すると当然に消滅し、相続の対象にはなりません。2020年4月1日以後に開始した相続から適用されています。
【ほかの選択肢】
(1) 誤り。配偶者居住権を第三者に対抗するには、設定の登記が必要です。建物の所有者は、配偶者に配偶者居住権の設定の登記を備えさせる義務を負います。居住を続けているだけでは対抗できません。
(3) 誤り。配偶者短期居住権の要件は、相続開始時に被相続人の所有する建物に無償で居住していたことで、婚姻期間の要件はありません。婚姻期間20年以上が要件になるのは、居住用不動産の遺贈・贈与についての持戻し免除の意思表示の推定などです。
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(4) 誤り。居住建物について配偶者を含む共同相続人で遺産分割をする場合、配偶者短期居住権は、遺産分割で建物の帰属が確定した日と、相続開始の時から6カ月を経過する日のいずれか遅い日まで存続します。10カ月ではありません。
【配偶者居住権の取得の方法】
遺産分割(協議・調停・審判)、遺贈、死因贈与
存続期間は原則として配偶者の終身。遺産分割などで期間を定めることもできる
出典:一般社団法人金融財政事情研究会 ファイナンシャル・プランニング技能検定 1級学科試験 2020年9月 (50)出典元ページ
最終更新日
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