居住者に係る所得税の不動産所得に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、記載のない事項については考慮しない…
学科 基礎編 (26)
居住者に係る所得税の不動産所得に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、記載のない事項については考慮しないものとする。
- (1)貸間やアパート等について貸与することができる独立した室数が10室以上である場合や、貸与する独立家屋が5棟以上である場合には、特に反証がない限り、不動産所得を生ずべき当該建物の貸付は事業として行われているものとされる。
- (2)所有する土地に他者の建物の所有を目的とする借地権を設定し、その対価として当該土地の時価の2分の1以下である権利金を受け取ったことによる収入は、不動産所得の金額の計算上、総収入金額に算入する。
- (3)所有する賃貸アパートを取り壊したことにより生じた損失の金額は、当該貸付が事業的規模に満たない場合、不動産所得の金額の計算上、その損失の金額を控除する前の不動産所得の金額を限度として必要経費に算入することができる。
- (4)居住の用に供していた自宅の建物を取り壊して賃貸アパートを建築し、貸付の用に供した場合、自宅の取壊しに要した費用は、不動産所得の金額の計算上、必要経費とはならないが、賃貸アパートの取得価額に算入することができる。
正答 (4)
正答は (4)。これが不適切です。
居住の用に供していた自宅の取壊しは、家事上の資産を自分の判断で処分するものとされ、その取壊し費用は家事費となります。不動産所得の必要経費にならず、新たに建てた賃貸アパートの取得価額にも算入しません。
【ほかの選択肢】
(1) 適切。建物の貸付が事業的規模かどうかは、社会通念で判断しますが、独立した室数がおおむね10室以上、または独立家屋がおおむね5棟以上であれば、特に反証がない限り事業として行われているものとされます(いわゆる5棟10室基準)。
(2) 適切。借地権の設定の対価として受け取る権利金は、その額が土地の時価の2分の1を超える場合は譲渡所得、2分の1以下の場合は不動産所得となります。
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(3) 適切。事業的規模に満たない貸付で、賃貸アパートの取壊しなどによる資産損失が生じた場合、その損失を差し引く前の不動産所得の金額を限度として必要経費に算入します。事業的規模であれば、損失の全額を必要経費に算入できます。
【事業的規模かどうかで変わる主な点】
資産損失 事業的規模は全額、そうでなければ所得の金額が限度
青色事業専従者給与・青色申告特別控除65万円(55万円) 事業的規模に限る
貸倒損失 事業的規模は発生した年の必要経費
出典:一般社団法人金融財政事情研究会 ファイナンシャル・プランニング技能検定 1級学科試験 2021年1月 (26)出典元ページ
最終更新日
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