「直系尊属から住宅取得等資金の贈与を受けた場合の贈与税の非課税」(以下、「本特例」という)に関する次の記述のうち、最も適…
学科 基礎編 (42)
「直系尊属から住宅取得等資金の贈与を受けた場合の贈与税の非課税」(以下、「本特例」という)に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。なお、各選択肢において、受贈者が取得する住宅の対価等の額に含まれる消費税等の税率は10%であるものとする。
- (1)本特例の対象となる住宅取得等資金には、住宅用家屋の取得等の対価に充てるための金銭のほか、不動産仲介手数料や不動産取得税、登録免許税などの住宅用家屋の取得等に要した費用に充てるための金銭が含まれる。
- (2)2020年6月に父母それぞれから住宅取得等資金の贈与を受け、同年10月に一定の省エネ等住宅に該当する住宅用家屋の新築等に係る契約を締結して本特例の適用を受けた場合、父母から受けた贈与についてそれぞれ1,500万円まで贈与税が非課税とされる。
- (3)祖父から贈与を受けた住宅取得等資金により取得した店舗併用住宅について、店舗として使用する部分の床面積が100㎡で、住宅として使用する部分の床面積が150㎡である場合、本特例の適用を受けることはできない。
- (4)祖父から贈与を受けた住宅取得等資金により住宅用家屋の新築に先行してその敷地の用に供される土地を取得し、本特例の適用を受ける場合、贈与を受けた年の12月31日までにその土地の上に住宅用家屋を新築しなければならない。
正答 (3)
正答は (3)。これが適切です。
この特例の対象となる住宅用家屋は、登記簿上の床面積が50㎡以上240㎡以下で、床面積の2分の1以上が受贈者の居住の用に供されるものなどです(基準日時点)。店舗併用住宅の床面積は、店舗部分100㎡と住宅部分150㎡の合計250㎡で、240㎡を超えるため、特例の適用を受けられません。住宅部分の割合(150㎡÷250㎡=60%)の要件は満たしていますが、床面積の上限は家屋全体で判定します。
【ほかの選択肢】
(1) 誤り。住宅取得等資金は、住宅用家屋の新築・取得・増改築等の対価に充てるための金銭(敷地の取得の対価を含む)です。仲介手数料、不動産取得税、登録免許税などの費用に充てる金銭は含まれません。
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(2) 誤り。非課税限度額は、受贈者1人当たりの額です。2020年4月から2021年3月までに契約した、消費税率10%の省エネ等住宅の限度額は1,500万円なので、父母の両方から贈与を受けても、合計で1,500万円までです。
(4) 誤り。住宅の新築に先行して土地を取得する場合も対象となりますが、贈与を受けた年の翌年3月15日までに住宅用家屋の新築をする(新築に準ずる状態を含む)ことが必要です。贈与を受けた年の12月31日までではありません。
【受贈者の主な要件(基準日時点)】
贈与者の直系卑属で、贈与を受けた年の1月1日に20歳以上
その年の合計所得金額が2,000万円以下
贈与を受けた年の翌年3月15日までに新築等をし、居住する(または遅滞なく居住する見込み)
※2021年1月1日以後の贈与からは、受贈者の合計所得金額が1,000万円以下なら床面積40㎡以上50㎡未満の住宅も対象となり、2022年1月1日以後の贈与からは、非課税限度額は省エネ等住宅1,000万円・それ以外の住宅500万円とされています(2026年10月時点の適用期限は2026年12月31日の贈与まで)。受贈者の年齢要件は2022年4月1日以後の贈与から18歳以上です。
出典:一般社団法人金融財政事情研究会 ファイナンシャル・プランニング技能検定 1級学科試験 2021年1月 (42)出典元ページ
最終更新日
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