日本銀行が実施している金融政策および金融調節に関する次の記述のうち、2021年1月現在の「当面の金融政策運営について」に…
学科 基礎編 (16)
日本銀行が実施している金融政策および金融調節に関する次の記述のうち、2021年1月現在の「当面の金融政策運営について」に照らし、最も不適切なものはどれか。
- (1)金融政策の運営方針である金融市場調節方針は、日本銀行政策委員会の金融政策決定会合において、政策委員による多数決によって決定される。
- (2)金融市場調節の主たる操作目標となっているマネーストックについて、消費者物価指数の前年比上昇率の実績値が安定的に2%を超えるまで、拡大方針を継続することとされている。
- (3)金融市場調節によるイールドカーブ・コントロールのもと、日本銀行当座預金のうち政策金利残高にマイナス0.1%の金利を適用するとともに、10年物長期国債金利がゼロ%程度で推移するように長期国債の買入れを行うものとされている。
- (4)企業等の資金繰り支援や金融市場の安定維持を目的として、長期国債のほか、ETFやJ-REIT、CPや社債といった資産の買入れが行われている。
正答 (2)
正答は (2)。これが不適切です。
2021年1月時点の金融市場調節方針は「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」で、主たる操作目標は短期金利と長期金利(イールドカーブ・コントロール)です。量については、消費者物価指数(生鮮食品を除く)の前年比上昇率の実績値が安定的に2%を超えるまで、「マネタリーベース」の拡大方針を継続するとしています(オーバーシュート型コミットメント)。主たる操作目標をマネーストックとする点が誤りです。
【ほかの選択肢】
(1) 適切。金融市場調節方針は、政策委員会(総裁・副総裁2人・審議委員6人の9人)の金融政策決定会合で、多数決によって決められます。
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(3) 適切。日本銀行当座預金のうち政策金利残高にマイナス0.1%の金利を適用し、10年物国債金利がゼロ%程度で推移するよう長期国債を買い入れるとされていました。
(4) 適切。新型コロナウイルス感染症への対応として、長期国債のほか、ETF・J-REIT・CP・社債などの買入れが行われていました。
【マネタリーベースとマネーストック】
マネタリーベース 日本銀行が供給する通貨(日本銀行券・貨幣・日銀当座預金)
マネーストック 金融部門から経済全体に供給される通貨の残高(M1・M2・M3など)
※日本銀行は2024年3月に、マイナス金利政策とイールドカーブ・コントロールを終了しています。
出典:一般社団法人金融財政事情研究会 ファイナンシャル・プランニング技能検定 1級学科試験 2021年5月 (16)出典元ページ
最終更新日
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