借地借家法に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、本問においては、借地借家法における定期建物賃貸借契約を…
学科 基礎編 (36)
借地借家法に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、本問においては、借地借家法における定期建物賃貸借契約を定期借家契約といい、それ以外の建物賃貸借契約を普通借家契約という。
- (1)普通借家契約において、賃貸人は、賃貸人および賃借人が建物の使用を必要とする事情や建物の利用状況などを考慮して、正当の事由があると認められる場合でなければ、賃借人に対し、建物の賃貸借の解約の申入れをすることはできない。
- (2)期間の定めがある普通借家契約において、賃貸人が賃借人に対して期間満了の1年前から6カ月前までの間に更新をしない旨の通知をしなかったときは、従前の契約と同じ期間で契約を更新したものとみなされる。
- (3)定期借家契約を締結する場合、賃貸人は、あらかじめ、賃借人に対し、建物の賃貸借は契約の更新がなく、期間の満了により当該建物の賃貸借は終了することについて、その旨を記載した書面を交付して説明しなければならない。
- (4)定期借家契約において、自己の居住の用に供する床面積200㎡未満の建物を賃借している賃借人が、転勤や親族の介護等のやむを得ない事情により当該建物を自己の生活の本拠として使用することが困難となった場合、賃借人は、当該建物の賃貸借の解約の申入れをすることができる。
正答 (2)
正答は (2)。これが不適切です。
期間の定めがある普通借家契約で、当事者が期間満了の1年前から6カ月前までの間に、相手方に更新をしない旨の通知(または条件を変更しなければ更新しない旨の通知)をしなかったときは、従前の契約と同一の条件で更新したものとみなされます。ただし、更新後の契約は「期間の定めがないもの」となります(借地借家法第26条第1項)。従前と同じ期間で更新されるわけではありません。
【ほかの選択肢】
(1) 適切。賃貸人からの解約の申入れや更新拒絶の通知には、建物の使用を必要とする事情、賃貸借に関する従前の経過、建物の利用状況・現況、立退料の申出などを考慮した正当の事由が必要です(同法第28条)。
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(3) 適切。定期借家契約を締結する場合、賃貸人はあらかじめ、契約の更新がなく期間の満了により終了することを、その旨を記載した書面を交付して説明しなければなりません。説明をしなかったときは、契約の更新がないとする定めは無効になります。
(4) 適切。居住用で床面積200㎡未満の建物の定期借家契約では、転勤、療養、親族の介護などのやむを得ない事情で、建物を自己の生活の本拠として使用することが困難になった賃借人は、解約の申入れができます。申入れから1カ月を経過すると契約は終了します。
※2022年5月からは、定期借家契約の事前説明の書面は、賃借人の承諾を得て電磁的方法で提供することもできるようになりました。
出典:一般社団法人金融財政事情研究会 ファイナンシャル・プランニング技能検定 1級学科試験 2021年5月 (36)出典元ページ
最終更新日
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