Aさんは、土地収用法等の規定に基づく公共事業のために、収用等によりその所有する土地建物を譲渡した。この場合における「収用…
学科 基礎編 (41)
Aさんは、土地収用法等の規定に基づく公共事業のために、収用等によりその所有する土地建物を譲渡した。この場合における「収用等に伴い代替資産を取得した場合の課税の特例」(以下、「課税繰延べの特例」という)と「収用交換等の場合の譲渡所得等の特別控除」(以下、「特別控除の特例」という)に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。なお、記載のない事項については考慮しないものとする。
- (1)課税繰延べの特例の適用を受けた場合、譲渡益のうち代替資産の取得価額の80%に相当する部分の金額に対する課税を将来に繰り延べることができる。
- (2)課税繰延べの特例の適用を受けた場合、代替資産の取得時期は収用等により譲渡した資産の取得時期が引き継がれる。
- (3)特別控除の特例の適用を受けた場合、譲渡所得の金額の計算上、譲渡益から特別控除として最大3,000万円を控除することができる。
- (4)特別控除の特例の適用を受けるためには、特別控除後に譲渡所得の金額が算出されない場合であっても、確定申告書を納税地の所轄税務署長に提出しなければならない。
正答 (2)
正答は (2)。これが適切です。
収用等に伴い代替資産を取得した場合の課税の特例(課税繰延べの特例)では、代替資産の取得価額と取得時期は、収用等で譲渡した資産のものを引き継ぎます。将来その代替資産を譲渡するときは、引き継いだ取得時期で長期・短期を判定します。
【ほかの選択肢】
(1) 誤り。補償金で代替資産を取得した場合、補償金の額以上の代替資産を取得すれば、譲渡益の全額について課税を繰り延べられます。補償金より少ない額の代替資産を取得した場合は、その差額に対応する部分だけが課税されます。80%とするのは、特定の事業用資産の買換えの特例などの考え方です。
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(3) 誤り。収用交換等の場合の譲渡所得等の特別控除は、最大5,000万円です。3,000万円ではありません。
(4) 誤り。5,000万円の特別控除は、確定申告をすることが適用の要件ではなく、特別控除後に譲渡所得の金額が算出されない(0円以下となる)場合は、確定申告は不要です。
【2つの特例の関係】
同じ年の収用等による譲渡について、課税繰延べの特例と5,000万円の特別控除は選択適用です。
5,000万円の特別控除の主な要件 買取り等の申出があった日から6カ月以内に譲渡、最初に買取り等の申出を受けた人が譲渡
出典:一般社団法人金融財政事情研究会 ファイナンシャル・プランニング技能検定 1級学科試験 2021年5月 (41)出典元ページ
最終更新日
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