「小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例」(以下、「本特例」という)に関する次の記述のうち、最も適切なものは…
学科 基礎編 (49)
「小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例」(以下、「本特例」という)に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。なお、各選択肢において、ほかに必要とされる要件等はすべて満たしているものとする。
- (1)特定居住用宅地等(300㎡)、特定事業用宅地等(430㎡)の2つの宅地を相続により取得した場合、2つの宅地の面積の合計が730㎡以下となるため、2つの宅地のすべての面積について本特例の適用を受けることができる。
- (2)被相続人の居住の用に供されていた宅地を被相続人の親族でない者が遺贈により取得した場合、その者が被相続人と同居していた等の所定の要件を満たせば、当該宅地は特定居住用宅地等として本特例の適用を受けることができる。
- (3)被相続人の居住の用に供されていた宅地を被相続人と同居していた被相続人の子が相続により取得した場合であっても、その子が相続開始前3年以内に国内にあるその者またはその者の配偶者の所有する家屋に居住したことがあれば、当該宅地は特定居住用宅地等として本特例の適用を受けることはできない。
- (4)被相続人の居住の用に供されていた宅地について、配偶者居住権を設定し、被相続人と同居していた配偶者が配偶者居住権に基づく敷地利用権を、同じく同居していた子がその敷地所有権を相続により取得した場合、敷地利用権と敷地所有権の双方について、特定居住用宅地等として本特例の適用を受けることができる。
正答 (4)
正答は (4)。これが適切です。
被相続人の居住用の宅地に配偶者居住権が設定され、同居していた配偶者が配偶者居住権に基づく敷地利用権を、同居していた子が敷地の所有権を相続した場合、敷地利用権と敷地所有権は、いずれも小規模宅地等の特例の対象となる宅地等に当たり、要件を満たせば双方とも特定居住用宅地等として適用を受けられます。適用できる面積は、それぞれの価額の割合で按分して調整します。
【ほかの選択肢】
(1) 誤り。特定居住用宅地等(限度面積330㎡)と特定事業用宅地等(同400㎡)は併用でき、合計730㎡まで適用できますが、それぞれの限度面積の範囲内です。特定事業用宅地等430㎡のうち400㎡を超える30㎡には適用できません。
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(2) 誤り。小規模宅地等の特例の対象となるのは、相続または遺贈によって宅地等を取得した個人のうち、被相続人の「親族」です。親族でない人は、同居していても適用を受けられません。
(3) 誤り。相続開始前3年以内に自己や配偶者の所有する家屋に住んだことがないなどの要件は、同居していない親族(いわゆる家なき子)の要件です。被相続人と同居していた子は、相続開始時から申告期限まで引き続きその家屋に住み、宅地を保有していれば、特定居住用宅地等として適用を受けられます。
【限度面積と減額割合】
特定居住用宅地等 330㎡・80%
特定事業用宅地等・特定同族会社事業用宅地等 400㎡・80%
貸付事業用宅地等 200㎡・50%(他と併用する場合は調整)
出典:一般社団法人金融財政事情研究会 ファイナンシャル・プランニング技能検定 1級学科試験 2021年9月 (49)出典元ページ
最終更新日
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