行動ファイナンスに関する一般的な次の記述のうち、最も適切なものはどれか。…
学科 基礎編 (24)
行動ファイナンスに関する一般的な次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- (1)プロスペクト理論の価値関数は、横軸を利益・損失、縦軸を価値(効用)としたグラフ上において利益曲線が損失曲線よりも傾きが急であるS字型で表され、利益と損失が同じ金額であれば、利益のほうが価値(効用)に及ぼす影響が大きいことを示している。
- (2)最初に提示された価格などの値は、その値が妥当な水準であれば、その後の判断に強く影響を及ぼすが、妥当な水準から大きく外れている場合、その後の判断に影響を与えないとされる。
- (3)投資家がある選択をする場合、これから支出する費用と得られる便益を考慮し、選択前に既に支払っていた費用は、その選択に影響を及ぼさない傾向があるとされる。
- (4)投資家は、価値(効用)を判断するにあたって、価値(効用)の絶対的な水準よりも利益と損失の判断を分ける基準点からの変化の大きさによって価値(効用)を決定する傾向があるとされる。
正答 (4)
正答は (4)。これが適切です。
プロスペクト理論では、人は富の絶対的な水準ではなく、ある基準点(参照点)からの変化、つまり利益か損失かで価値を判断するとされます。これを参照点依存性といいます。
【ほかの選択肢】
(1) 価値関数は、損失の側の曲線のほうが利益の側より傾きが急なS字型です。同じ金額なら、損失のほうが利益より価値に大きく影響します(損失回避性)。 誤り
(2) アンカリング効果は、最初に示された数値が、その後の判断の基準(いかり)になって影響を及ぼすことです。妥当な水準から大きく外れた数値でも、その後の判断に影響を与えるとされます。 誤り
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(3) すでに支払って取り戻せない費用(埋没費用)は、本来は将来の選択に関係しないはずですが、実際にはその費用にとらわれて選択が影響を受ける傾向があるとされます(サンクコスト効果)。 誤り
【行動ファイナンスの主な用語】
損失回避性 同じ額なら損失を利益より重く感じる
感応度逓減性 利益・損失が大きくなるほど、変化に対する感じ方が鈍くなる
アンカリング 最初の数値が判断の基準になる
サンクコスト効果 過去の支出にとらわれる
出典:一般社団法人金融財政事情研究会 ファイナンシャル・プランニング技能検定 1級学科試験 2023年1月 (24)出典元ページ
最終更新日
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