自動車損害賠償責任保険(以下、「自賠責保険」という)に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。…
学科 基礎編 (13)
自動車損害賠償責任保険(以下、「自賠責保険」という)に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- (1)自賠責保険は、自動車の運行中の事故に対して保険金が支払われるが、運行には自動車の走行だけではなく、クレーン車のクレーン操作などの自動車に構造上設備されている装置を本来の目的に従って使用する場合も含まれる。
- (2)複数台の自動車による事故において、共同不法行為により他人の身体に損害を与えた場合、自賠責保険の保険金額に加害者の有効な自賠責保険の契約数を乗じたものが、保険金の支払限度額になる。
- (3)自賠責保険では、保険契約者または被保険者の悪意によって発生した損害について保険金は支払われないが、被害者は、保険会社に対し、保険金額の限度において損害賠償額の支払を請求することができる。
- (4)自賠責保険では、自動車事故の被害者の過失割合が5割以上の場合、積算した損害額が保険金額に満たないときには積算した損害額から、保険金額以上となるときには保険金額から、被害者の過失割合に応じて2割から5割の減額が行われる。
正答 (4)
正答は (4)。これが不適切です。
自賠責保険では、被害者に重大な過失があった場合だけ減額されます(重過失減額)。減額の対象になるのは、被害者の過失割合が7割以上の場合です。後遺障害・死亡の損害では、7割以上8割未満は2割、8割以上9割未満は3割、9割以上10割未満は5割の減額で、傷害の損害では一律2割の減額です。過失割合「5割以上」から減額される、は誤りです。
【ほかの選択肢】
(1) 自賠責保険の「運行」は、自動車を当該装置の用い方に従い用いることをいい、走行のほか、クレーン車のクレーンの操作など、自動車に構造上設備されている装置を本来の目的に従って使用することも含まれます。 正しい
解説の続きをみる続きを閉じる
(2) 複数の自動車による共同不法行為で他人に損害を与えた場合、支払限度額は、自賠責保険の保険金額に有効な自賠責保険の契約数を掛けた額になります。 正しい
(3) 保険契約者または被保険者の悪意によって生じた損害(故意の事故など)には保険金が支払われませんが、被害者は保険会社に直接、保険金額の限度で損害賠償額の支払を請求できます。 正しい
【自賠責保険の支払限度額(被害者1人当たり)】
死亡 3,000万円
後遺障害 75万円〜4,000万円(常時介護を要する場合は最高4,000万円)
傷害 120万円
出典:一般社団法人金融財政事情研究会 ファイナンシャル・プランニング技能検定 1級学科試験 2023年5月 (13)出典元ページ
最終更新日
「学科 基礎編」のほかの問題
- 2019年1月 (13)自動車損害賠償責任保険(以下、「自賠責保険」という)および政府の自動車損害賠償保障事業(
- 2020年1月 (48)個人が相続により取得した資産の相続税評価に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか
- 2021年9月 (34)不動産登記に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 2023年1月 (12)X株式会社(以下、「X社」という)の社長であるAさんは、2023年12月に65歳となるこ
- 2024年5月 (43)贈与税の課税財産等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、各選択肢におい
- 2025年9月 (28)所得税の申告および納付に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、記載のない
スポンサーリンク

