2022年5月25日に成立し、2023年6月1日に施行された改正消費者契約法に関する次の記述のうち、最も不適切なものはど…
学科 基礎編 (24)
2022年5月25日に成立し、2023年6月1日に施行された改正消費者契約法に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- (1)事業者が消費者契約の勧誘に際し、当該契約の目的となるものが消費者の重要な利益についての損害または危険を回避するために通常必要であると判断される事情について、事実と異なることを告げ、消費者がその内容が事実であると誤認をし、それによって当該契約の申込みをした場合、消費者は当該申込みを取り消すことができる。
- (2)事業者は、消費者に対し、消費者契約の解除に伴う損害賠償の額を予定し、または違約金を定める条項に基づき損害賠償または違約金の支払を請求する場合、消費者から説明を求められたときは、損害賠償の額の予定または違約金の算定の根拠の概要を説明するよう努めなければならない。
- (3)事業者の債務不履行または消費者契約における事業者の債務の履行に際してされた当該事業者の不法行為により消費者に損害が生じた場合、その損害を賠償する責任の一部を免除する消費者契約の条項はすべて無効とされる。
- (4)消費者契約の解除に伴って消費者が支払う損害賠償の額を予定する条項を定めた場合、その額が、当該条項において設定された解除の事由、時期等の区分に応じ、当該契約と同種の消費者契約の解除に伴って事業者に生ずべき平均的な損害の額を超えるときは、当該超える部分は無効とされる。
正答 (3)
正答は (3)。これが不適切です。
消費者契約法では、事業者の債務不履行や不法行為による損害賠償責任の全部を免除する条項は無効です。一部を免除する条項は、事業者に故意または重大な過失がある場合の一部免除が無効とされます。軽過失の場合の一部免除は有効ですが、2023年6月施行の改正で、軽過失の場合に限ることを明らかにしていない一部免除の条項(「法令に反しない限り」などのサルベージ条項)は無効とされました。一部を免除する条項がすべて無効になるわけではありません。
【ほかの選択肢】
(1) 勧誘の際に、契約の目的となるものが消費者の重要な利益についての損害・危険を回避するために通常必要であると判断される事情について、事実と異なることを告げ、消費者が誤認して申込みをした場合は、取り消すことができます(不実告知)。 正しい
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(2) 今回の改正で、事業者は、解約料(損害賠償の額の予定・違約金)を請求する際に、消費者から説明を求められたときは、その算定の根拠の概要を説明するよう努めなければならないとされました(努力義務)。 正しい
(4) 解除に伴う損害賠償の額を予定する条項は、解除の事由・時期などの区分に応じて、同種の契約の解除で事業者に生ずべき平均的な損害の額を超える部分が無効です。 正しい
【2023年6月施行の主な改正】
取消権の追加 勧誘をすることを告げずに退去困難な場所へ同行する、威迫する言動を交えて相談の連絡を妨げる、など
免責の範囲が不明確な条項の無効、解約料の説明の努力義務
出典:一般社団法人金融財政事情研究会 ファイナンシャル・プランニング技能検定 1級学科試験 2023年9月 (24)出典元ページ
最終更新日
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