損害保険による損害賠償等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。…
リスク管理 (15)
損害保険による損害賠償等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- (1)政府の自動車損害賠償保障事業による損害の塡補は、自動車損害賠償責任保険と同様に、人身事故による損害が対象となり、物損事故による損害は対象とならない。
- (2)自動車保険の対人賠償保険では、被保険者が被保険自動車の運転中に起こした事故が原因で、兄弟姉妹がケガをしたことにより法律上の損害賠償責任を負った場合、補償の対象となる。
- (3)失火の責任に関する法律によれば、失火により他人に損害を与えた場合、その失火者に重大な過失がなかったときは、民法第709条(不法行為による損害賠償)の規定が適用される。
- (4)生産物賠償責任保険(PL保険)では、被保険者が製造した商品の欠陥が原因で、商品を使用した者がケガをしたことにより法律上の損害賠償責任を負った場合、補償の対象となる。
正答 (3)
正答は (3)。最も不適切なのはこれです。
失火の責任に関する法律(失火責任法)は、失火者に重大な過失がないときは、民法第709条(不法行為による損害賠償)の規定を適用しないと定めています。軽い過失の失火で隣家を焼いても、損害賠償責任は負いません。逆に、重大な過失があれば責任を負います。
【ほかの選択肢】
(1) 政府の自動車損害賠償保障事業は、ひき逃げや無保険車による事故の被害者を救済する制度で、自賠責保険と同じく人身事故だけが対象です。物損は対象外です。 適切
(2) 対人賠償保険では、記名被保険者・運転者本人と、その父母・配偶者・子が被害者になった場合は補償されません。兄弟姉妹は含まれないので、補償の対象になります。 適切
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(4) 生産物賠償責任保険(PL保険)は、製造・販売した商品の欠陥や、仕事の結果が原因で他人にケガをさせたり物を壊したりした場合の賠償責任を補償します。 適切
【失火責任法の注意点】
隣家への失火 重大な過失がなければ賠償責任なし
借家人が借家を焼いた場合 家主に対しては債務不履行責任(民法415条)を負い、失火責任法は適用されない
このため借家人は借家人賠償責任保険で備えます。
出典:一般社団法人金融財政事情研究会 ファイナンシャル・プランニング技能検定 2級学科試験 2022年5月 (15)出典元ページ
最終更新日
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