放射線による身体的影響に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
ガンマ線の生体に与える影響に関する知識 第36問
放射線による身体的影響に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)3~5Gy程度の全身急性被ばくによる死亡は、主に造血器官の障害によるものである。
- (2)放射線により眼の角膜上皮細胞に障害を受けると、白内障が発生する。
- (3)放射線による不妊は、早期影響に分類される。
- (4)白血病以外の放射線による発がんは、一般に、がん好発年齢に達したころから増加するので、被ばく時の年齢が若いほど潜伏期が長くなる。
- (5)放射線による白血病は、被ばく線量が大きくなるほど潜伏期が短くなる。
正答 (2)
正答は (2)。これが誤りです。
白内障が発生するのは、水晶体の上皮細胞が障害を受けたときです。角膜上皮細胞ではありません。
【角膜と水晶体】
角膜 目のいちばん外側の透明な膜
水晶体 その奥にあるレンズ
白内障はレンズが濁る病気です。角膜が濁るのは別の病気です。
【白内障が起こるしくみ】
水晶体前面の上皮細胞が分裂して、水晶体繊維になる
放射線で傷ついた細胞が繊維になると、濁った繊維ができます。それが水晶体の後極に集まり、視力を妨げます。
【ほかの選択肢】
(1) 3~5Gy程度の全身急性被ばくによる死亡は、主に造血器官の
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障害によるもの 正しい
(3) 放射線による不妊は、早期影響に分類される 正しい
(4) 白血病以外の発がんは、一般にがん好発年齢に達したころから
増加するので、被ばく時の年齢が若いほど潜伏期が長くなる
正しい
(5) 放射線による白血病は、被ばく線量が大きくなるほど潜伏期が
短くなる 正しい
【線量と死因】
3~5Gy程度 造血器官(骨髄)の障害
10~15Gy程度 消化管(腸)の障害
50Gy以上 中枢神経系の障害
線量が高いほど、死ぬまでの期間が短くなります。
【不妊が早期影響なわけ】
一時的不妊は、被ばく後数週間で現れる
精子や卵子のもとになる細胞は感受性が高く、早く影響が出ます。
【若いほど潜伏期が長いわけ】
がんは、もともと年をとってから増える病気
がん好発年齢に達するまで待つことになるので、若いときに被ばくした人ほど、発症までの期間が長くなります。
【白血病は線量が大きいほど早い】
白血病だけは、被ばく線量と潜伏期に関係がある
出典:ガンマ線透過写真撮影作業主任者 2024年上半期実施分(2024年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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