放射線による遺伝的影響等に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
ガンマ線の生体に与える影響に関する知識 第37問
放射線による遺伝的影響等に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- (1)胎児期に被ばくし、成長した子供には、その後に遺伝的影響を起こすことはない。
- (2)生殖腺が被ばくしたときに生じる障害は、全て遺伝的影響である。
- (3)親の体細胞に突然変異が生じると、子孫に遺伝的影響が生じる。
- (4)生殖細胞の突然変異には、遺伝子突然変異と染色体異常がある。
- (5)染色体異常の種類には、放射線を受けた細胞周期に応じて、フレームシフト、置換などがある。
正答 (4)
正答は (4)。これが正しい記述です。
生殖細胞の突然変異には、遺伝子突然変異と染色体異常があります。
【二つの突然変異】
遺伝子突然変異 DNAの塩基配列が変わる
置換、欠失、挿入、フレームシフトなど
染色体異常 染色体の形や数が変わる
欠失、転座、逆位、環状染色体など
遺伝子のレベルか、染色体のレベルかで分けます。
【ほかの選択肢の誤り】
(1) 胎児期に被ばくした子の生殖細胞が傷つけば、その子孫に
遺伝的影響が起こることがあります
解説の続きをみる続きを閉じる
(2) 生殖腺が被ばくしたときに生じる障害には、不妊のように
身体的影響に分類されるものもあります
(3) 体細胞の突然変異は、子孫には伝わりません。伝わるのは
生殖細胞の突然変異です
(5) フレームシフトや置換は、遺伝子突然変異の種類です。
染色体異常の種類ではありません
【身体的影響と遺伝的影響】
身体的影響 被ばくした本人に現れる
遺伝的影響 被ばくした人の子孫に現れる
同じ生殖腺の被ばくでも、本人に出れば身体的(不妊)、子孫に出れば遺伝的と分かれます。
【体細胞と生殖細胞】
体細胞 体を作る細胞。傷ついても本人限り
生殖細胞 精子や卵子。傷つけば子孫に伝わる
体細胞の突然変異は、がんの原因にはなりますが、遺伝はしません。
【遺伝的影響は確率的影響】
しきい値がなく、線量が増えると発生確率が高くなる
【胎内被ばくの子の生殖細胞】
胎児の中でも、生殖細胞はすでに作られ始めている
だから、胎児期の被ばくが孫の世代に影響する可能性は否定できません。
出典:ガンマ線透過写真撮影作業主任者 2024年上半期実施分(2024年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。内容について、安全衛生技術試験協会へのお問い合わせはできません。
最終更新日
「ガンマ線の生体に与える影響に関する知識」のほかの問題
- 2025年上半期(2025年10月公表) 第37問放射線被ばくによる造血器官及び血液に対する影響に関する次の記述のうち、誤っているものはど
- 2025年下半期(2026年4月公表) 第35問放射線の直接作用と間接作用に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 2023年上半期(2023年10月公表) 第33問放射線の被ばくによる確率的影響と確定的影響に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 2023年下半期(2024年4月公表) 第31問放射線によるDNAの損傷と修復に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 2023年下半期(2024年4月公表) 第39問次のAからDの放射線による身体的影響について、その発症にしきい線量が存在するものの全ての
- 2024年下半期(2025年4月公表) 第37問放射線による遺伝的影響に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
スポンサーリンク

