男性の放射線業務従事者が、透過写真撮影用ガンマ線照射装置を用い、肩から大腿部までを覆う防護衣を着用して放射線業務を行った…
ガンマ線による透過写真の撮影の作業に関する知識 第8問
男性の放射線業務従事者が、透過写真撮影用ガンマ線照射装置を用い、肩から大腿部までを覆う防護衣を着用して放射線業務を行った。労働安全衛生関係法令に基づき、胸部(防護衣の下)、頭・頸部及び手指の計3箇所に、放射線測定器を装着して、被ばく線量を測定した結果は、次の表のとおりであった。この業務に従事した間に受けた外部被ばくによる実効線量の算定値に最も近いものは、(1)~(5)のうちどれか。ただし、防護衣の中は均等被ばくとみなし、外部被ばくによる実効線量(HEE)は、次式により算出するものとする。HEE=0.08Ha+0.44Hb+0.45Hc+0.03HmHa:頭・頸部における線量当量Hb:胸・上腕部における線量当量Hc:腹・大腿部における線量当量Hm:「頭・頸部」、「胸・上腕部」及び「腹・大腿部」のうち被ばくが最大となる部位における線量当量
- (1)0.2 mSv
- (2)0.3 mSv
- (3)0.4 mSv
- (4)0.5 mSv
- (5)0.6 mSv
正答 (4)
正答は (4)。約0.5mSv です。
【表から読み取る値】
胸部(防護衣の下) 1cm線量当量 0.4mSv
頭・頸部 1cm線量当量 1.3mSv
手指 1cm線量当量 なし
【式に当てはめる値】
Ha(頭・頸部) 1.3mSv
Hb(胸・上腕部) 0.4mSv
Hc(腹・大腿部) 0.4mSv
Hm(三部位のうち最大) 1.3mSv(頭・頸部)
防護衣は肩から大腿部までを覆っており、中は均等被ばくとみなせるので、胸・上腕部も腹・大腿部も、胸部の測定値0.4mSvを使います。
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【計算】
0.08 × 1.3 = 0.104
0.44 × 0.4 = 0.176
0.45 × 0.4 = 0.180
0.03 × 1.3 = 0.039
合計 = 約0.50mSv
【手指の値を使わないわけ】
実効線量は、全身の被ばくを代表する量
式に出てくるのは、頭・頸部、胸・上腕部、腹・大腿部の三つだけです。手指の値は、皮膚の等価線量の評価に使います。
【70µm線量当量を使わないわけ】
実効線量の算定に使うのは1cm線量当量
表には70µm線量当量も並んでいますが、実効線量には使いません。皮膚の等価線量を出すときに使う値です。
【係数の意味】
0.08 頭・頸部 / 0.44 胸・上腕部 / 0.45 腹・大腿部
胴体の重みが大きいのは、そこに主な臓器があるからです。0.03のHmは、被ばくの偏りを見込むための上乗せです。
【係数の合計】
0.08 + 0.44 + 0.45 + 0.03 = 1
均等に被ばくしていれば、実効線量はその値そのものになります。
出典:ガンマ線透過写真撮影作業主任者 2024年下半期実施分(2025年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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