GM計数管に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
ガンマ線による透過写真の撮影の作業に関する知識 第7問
GM計数管に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)GM計数管では、入射放射線のエネルギーを分析することができない。
- (2)GM計数管の不感時間は、100~200 μs程度である。
- (3)GM計数管が、放射線の入射により一度作動し、一時的に検出能力が失われた後、出力波高値が正常の波高値にほぼ等しくなるまでに要する時間を分解時間という。
- (4)GM計数管は、プラトー部分の中心部より少し低い印加電圧で使用する。
- (5)GM計数管に入射する放射線の数が非常に多くなり、弁別レベル以下の放電が連続することによって出力パルスが得られなくなる現象を窒息現象という。
正答 (3)
正答は (3)。これが誤りです。
一度作動して検出能力が失われた後、出力波高値が正常の波高値にほぼ等しくなるまでに要する時間は、回復時間です。分解時間ではありません。
【三つの時間】
不感時間(死時間) 放射線が入っても、まったくパルスが
出ない時間
回復時間 不感時間の後、波高が正常に戻るまで
の時間
分解時間 二つの放射線を別々に数えられる最小の
時間間隔
不感時間 < 分解時間 < 不感時間 + 回復時間
解説の続きをみる続きを閉じる
まったく出ない → 小さく出る → 正常に戻るという順に回復していきます。その途中の、弁別レベルを超える大きさに戻ったところが分解時間です。
【ほかの選択肢】
(1) GM計数管では、入射放射線のエネルギーを分析できない 正しい
(2) 不感時間は、100~200µs程度 正しい
(4) プラトー部分の中心部より少し低い印加電圧で使用する
正しい
(5) 放射線の数が非常に多くなり、弁別レベル以下の放電が連続する
ことで出力パルスが得られなくなる現象を窒息現象という
正しい
【エネルギーが分からないわけ】
GM計数管では、管全体に放電が広がる
どんなエネルギーの放射線でも同じ大きさのパルスになるので、大きさからエネルギーを読み取れません。
【プラトー】
印加電圧を変えても、計数率がほとんど変わらない範囲
その中心よりやや低めで使います。高めで使うと、連続放電に近づいて管を傷めます。
【窒息現象】
線量率が高すぎて、パルスが出なくなる
指示がゼロに近くなるので、かえって安全だと勘違いするおそれがあります。強い場所では電離箱式を使います。
出典:ガンマ線透過写真撮影作業主任者 2025年上半期実施分(2025年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。内容について、安全衛生技術試験協会へのお問い合わせはできません。
最終更新日
「ガンマ線による透過写真の撮影の作業に関する知識」のほかの問題
- 2023年上半期(2023年10月公表) 第7問GM計数管に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 2023年下半期(2024年4月公表) 第5問管理区域設定のための外部放射線の測定に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 2024年上半期(2024年10月公表) 第3問ガンマ線の測定に用いるNaI(Tl)シンチレーション検出器に関する次の記述のうち、誤って
- 2024年下半期(2025年4月公表) 第1問放射線に関連した量とその単位の組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。
- 2024年下半期(2025年4月公表) 第9問図のように、¹⁹²Irの点状線源を装備した透過写真撮影用ガンマ線照射装置を用いて検査鋼板
- 2025年下半期(2026年4月公表) 第7問放射線の測定の用語に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
スポンサーリンク

