図のように、¹⁹²Irの点状線源を装備した透過写真撮影用ガンマ線照射装置を用いて検査鋼板の透過写真撮影を行うとき、線源か…
ガンマ線による透過写真の撮影の作業に関する知識 第9問
図のように、¹⁹²Irの点状線源を装備した透過写真撮影用ガンマ線照射装置を用いて検査鋼板の透過写真撮影を行うとき、線源から6mの距離にある点Pにおける写真撮影中の1cm線量当量率は0.4mSv/hである。線源から管理区域の境界上にある点Qまでの距離を12mとすると、1週間当たりの撮影可能な写真の枚数として、最大のものは(1)~(5)のうちどれか。ただし、照射時間は1枚当たり150秒とし、線源容器等からの散乱線の影響は無視するものとする。また、3か月は13週とする。
- (1)17枚
- (2)24枚
- (3)31枚
- (4)38枚
- (5)45枚
正答 (2)
正答は (2)。最大24枚です。
【点Qの線量当量率】
線量当量率は、距離の2乗に反比例します。
点P 6m 0.4mSv/h
点Q 12m 距離が2倍 → 線量率は4分の1
0.4 ÷ 4 = 0.1mSv/h
【管理区域の境界の基準】
3か月間につき1.3mSv
3か月 = 13週 なので
1.3 ÷ 13 = 1週間につき0.1mSv
【1枚あたりの被ばく】
照射時間 150秒 = 150 ÷ 3600 = 約0.0417時間
点Qでの線量 0.1 × 0.0417 = 約0.00417mSv
解説の続きをみる続きを閉じる
【1週間に撮影できる枚数】
0.1 ÷ 0.00417 = 約24枚
【計算をまとめて】
1週間に許される時間 = 0.1 ÷ 0.1 = 1時間
1時間 = 3600秒
3600 ÷ 150 = 24枚
線量率がちょうど0.1mSv/hなので、1週間に照射してよい時間は1時間。あとは150秒で割るだけです。
【逆二乗の法則】
距離が2倍 → 線量率は4分の1
距離が3倍 → 線量率は9分の1
点線源から出た放射線は、球の表面に広がります。球の表面積が半径の2乗に比例するので、同じ量が4倍の面積に薄まります。
【管理区域の境界】
外部放射線による実効線量 3か月間につき1.3mSv
管理区域の境界の基準です(電離則3条1項1号)。1年に直すと約5.2mSvにあたります。3か月で1.3mSvを覚えます。
【解く順序】
① 逆二乗で境界の線量率を出す
② 3か月1.3mSvを、1週間あたりに直す
③ 許される時間を出す
④ 1枚あたりの照射時間で割る
出典:ガンマ線透過写真撮影作業主任者 2025年下半期実施分(2026年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。内容について、安全衛生技術試験協会へのお問い合わせはできません。
最終更新日
「ガンマ線による透過写真の撮影の作業に関する知識」のほかの問題
- 2023年上半期(2023年10月公表) 第9問ある放射線測定器を用いてt秒間放射線を測定し、計数値Nを得たとき、計数値の標準偏差を表す
- 2023年下半期(2024年4月公表) 第7問放射線防護のための被ばく線量の算定に関する次のAからDの記述について、誤っているものの組
- 2024年上半期(2024年10月公表) 第5問熱ルミネセンス線量計(TLD)と蛍光ガラス線量計(RPLD)に関する次のAからDの記述に
- 2024年下半期(2025年4月公表) 第3問被ばく線量測定のための放射線測定器に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 2025年上半期(2025年10月公表) 第1問放射線の測定の用語に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 2025年上半期(2025年10月公表) 第9問ある放射線測定器を用いてt秒間放射線を測定し、計数値Nを得たとき、計数率の標準偏差(cp
スポンサーリンク


