放射線による身体的影響に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
ガンマ線の生体に与える影響に関する知識 第37問
放射線による身体的影響に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- (1)再生不良性貧血は、2Gy程度の被ばくにより、末梢血液中の全ての血球が著しく減少し回復不可能になった状態をいい、潜伏期は1週間以内で、早期影響に分類される。
- (2)放射線による皮膚障害のうち、脱毛は、潜伏期が長く、晩発影響の一つとされる。
- (3)晩発影響の一つである白血病の潜伏期は、その他のがんに比べて長い。
- (4)晩発影響に共通する特徴は、影響を発生させる被ばく線量に、しきい値がないことである。
- (5)晩発影響には、その重篤度が、被ばく線量に依存するものとしないものがある。
正答 (5)
正答は (5)。これが正しい記述です。
晩発影響には、重篤度が被ばく線量に依存するものと、依存しないものがあります。
【二つの影響の分け方】
確定的影響 しきい値がある。線量が多いほど重くなる
例:白内障、脱毛、不妊、皮膚障害など
確率的影響 しきい値がない。線量が多いほど起こる確率が高くなる(重さは変わらない)
例:がん、白血病、遺伝的影響
晩発影響には、確定的影響である白内障と、確率的影響であるがんの両方が含まれます。だから、重篤度が線量に依存するものも、しないものもあるのです。
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【ほかの選択肢の誤り】
(1) 再生不良性貧血は、潜伏期が1週間以内ということはなく、
早期影響とはいえません
(2) 脱毛は早期影響です。晩発影響ではありません
(3) 白血病の潜伏期は、その他のがんに比べて短いです
(4) 晩発影響の中にも、しきい値のあるもの(白内障)が
あります。「共通する特徴」とはいえません
【早期影響と晩発影響】
早期影響 被ばく後、数週間以内に現れる
放射線宿酔、脱毛、皮膚の紅斑、造血器障害
晩発影響 数か月から数十年たって現れる
白内障、がん、白血病、胎児の影響
脱毛は数週間で現れるので早期影響です。
【白血病の潜伏期】
最短で約2年、ピークは6~8年
固形がんは10年以上、ときに数十年かかります。白血病のほうが早く出るのが特徴です。
【しきい値】
それ以下なら影響が現れない線量
確定的影響にはありますが、確率的影響にはないと考えられています。
出典:ガンマ線透過写真撮影作業主任者 2025年下半期実施分(2026年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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