溶解アセチレンに関し、適切なものは次のうちどれか。…
アセチレンその他の可燃性ガス、カーバイド及び酸素に関する知識 第16問
溶解アセチレンに関し、適切なものは次のうちどれか。
- (1)溶解アセチレン容器に詰めるマスとしては、炭酸カルシウムを主成分とする多孔質物が使用されている。
- (2)溶解アセチレンの溶剤に使用されるDMF(ジメチルホルムアミド)は、毒性が弱く溶解性に優れている。
- (3)アセチレンの溶解量は、アセトン1kg当たり約5kgである。
- (4)溶解アセチレン7kgが気化すると、約6㎥のアセチレンガスとなる。
- (5)アセトンを溶剤とする場合、温度が上昇すると、アセチレンのアセトンへの溶解度が増大するので、容器内の圧力は低くなる。
正答 (4)
正答は (4)。これが適切な記述です。
溶解アセチレン7kgが気化すると、約6立方メートルのアセチレンガスになります。
【数字の確かめ方】
アセチレンの分子量は26です。
7000g ÷ 26g ≒ 269モル
269モル × 22.4リットル ≒ 6000リットル = 6立方メートル
1kgなら約0.9立方メートル、という形でもよく出題されます。どちらも同じ関係です。
【ほかの選択肢】
(1) マスに使われる多孔質物の主成分はけい酸カルシウム
です。炭酸カルシウムではありません。
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多孔質物を詰めるのは、容器の中を細かく区切るためです。
アセチレンは分解爆発を起こしますが、空間が細かく
分かれていれば、一部で分解が始まっても全体へ広がりません。
(2) DMF(ジメチルホルムアミド)は、毒性が強く、
溶解性に優れています。「毒性が弱く溶解性に優れる」という都合のよい記述は誤りです。毒性という欠点を抱えながら使われるのは、溶解性が優れているからです。
(3) アセトン1kg当たりの溶解量が約5kgというのは大きすぎ
ます。アセトンは15℃・1気圧で、自身の体積の約25倍のアセチレンを溶かし、圧力を上げると溶解量は増えます。
それでも充塡圧力(15℃でゲージ圧力1.52MPa)程度では、溶けるアセチレンはアセトンの質量に届きません。
「約2kg」「約3kg」とした選択肢も、過去に誤りとされています。
(5) 温度と溶解度の関係が逆です。
温度が上昇 → 溶解度が減少 → 容器内圧力は
高くなる
気体が液体に溶ける量は、温度が上がるほど減ります。
炭酸水を温めると泡が出るのと同じです。溶解アセチレン
容器を火気や直射日光から遠ざけるのは、このためです。
出典:ガス溶接作業主任者 2023年上半期実施分(2023年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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