ニューマチックケーソンの沈下に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
圧気工法 第7問
ニューマチックケーソンの沈下に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)粘性地盤では、作業室中央部を刃口下より50㎝の深さより深く掘り下げる。
- (2)摩擦力の減少や載荷による沈下が非常に困難な場合には、作業室内の圧力を減少させることによる減圧沈下を行うことがある。
- (3)粗砂・砂礫地盤は、刃先の抵抗力が小さいので、刃口下の抜き掘りを左右対称にしないなど、その方法を誤るとケーソンは傾斜する。
- (4)沈下深度が浅い場合には、沈下抵抗力に占める刃口抵抗力の割合が大きい。
- (5)粗砂・砂礫地盤の掘削で、作業室地盤を刃先より掘り下げると水が出てくるときは、まず刃口下の地盤を水中で抜き掘りする。
正答 (3)
正答は (3)。これが誤りです。
粗砂・砂礫地盤は、刃先の抵抗力が大きい地盤です。「小さい」は誤りです。
【地盤と刃口抵抗力】
粗砂・砂礫 粒が大きく締まっている → 抵抗力が大きい
粘性土 柔らかい → 抵抗力が小さい
抵抗が大きいからこそ、抜き掘りを左右対称にしないと傾くのです。記述の後半(対称にしないと傾く)は、抵抗力が大きいことから導かれる結果です。前半だけが誤っています。
【抵抗が小さいなら傾かないはず】
抵抗が小さければ、どこを掘ってもすんなり沈む
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傾くのは、片側だけ抵抗が残るからです。記述は、自分で挙げた結果と食い違う理由を述べています。
【ほかの選択肢】
(1) 粘性地盤では、作業室中央部を刃口下より50cmの深さより深く掘り下げる 正しい
(2) 沈下が非常に困難な場合には、作業室内の圧力を減らす減圧沈下を行うことがある 正しい
(4) 沈下深度が浅い場合には、沈下抵抗力に占める刃口抵抗力の割合が大きい 正しい
(5) 粗砂・砂礫地盤で水が出てくるときは、まず刃口下の地盤を水中で抜き掘りする 正しい
【50cmの制限がかかるのは刃口下だけ】
刃口下の掘り下げ → 50cm以上行わない(法令の定め)
中央部の掘り下げ → 粘性地盤では50cmより深く掘る
刃口はケーソンを支えているので、その下を深く掘れば急に沈んで傾きます。中央部は、土が逃げる場所を作るために深く掘ります。
【沈下抵抗力の二つ】
周面摩擦力 躯体の側面と地盤の摩擦
刃口抵抗力 刃先が地盤を押し下げるときの抵抗
浅いうち → 側面が短いので、刃口抵抗力の割合が大きい
深くなる → 側面が長くなり、周面摩擦力の割合が大きい
【水中で抜き掘りするわけ】
無理に水を抜こうとすると、ボイリングを招く
出典:高圧室内作業主任者 2023年上半期実施分(2023年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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