圧気工事における有害ガスに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
圧気工法 第10問
圧気工事における有害ガスに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)ポータブル複合型検知器は、圧気下での使用に適しており、1台で酸素、可燃性ガス、硫化水素及び一酸化炭素を測定できる。
- (2)硫化水素は、無色腐卵臭の刺激性の気体で、高濃度では脳神経細胞が障害され、意識消失、呼吸麻痺が急に出現することがある。
- (3)検知管による測定で変色層の先端が斜めに現れたときは、通常、斜めの部分の中間の値を読み取る。
- (4)メタンは、臭いはなく、空気より軽いため作業室内の上部に滞留し、爆発の危険が生じる。
- (5)一酸化炭素はヘモグロビンとの親和性が非常に高く、これを吸入すると、酸素と結合すべきヘモグロビンが一酸化炭素と結合してしまい、ヘモグロビンの酸素運搬能力が低下する。
正答 (1)
正答は (1)。これが誤りです。
ポータブル複合型検知器は、圧気下での使用には適しません。「圧気下での使用に適しており」は誤りです。測定できるガスの組合せは正しい記述です。
【なぜ圧気下に適さないのか】
検知器は、大気圧での使用を前提に作られている
高圧下では、同じ体積の中により多くの分子が入っています。検知器は分子の数を測るので、濃度(割合)は同じでも、指示は高く出ます。
→ 高圧下で使うと表示濃度が高くなる
→ 取扱説明書により補正が必要
補正して使うことはできますが、「適している」とはいえません。圧気下では、専用のものを用います。
解説の続きをみる続きを閉じる
【ほかの選択肢】
(2) 硫化水素は、無色腐卵臭の刺激性の気体で、高濃度では脳神経細胞が障害され、意識消失、呼吸麻痺が急に出現することがある 正しい
(3) 検知管による測定で変色層の先端が斜めに現れたときは、斜めの部分の中間の値を読み取る 正しい
(4) メタンは、臭いはなく、空気より軽いため作業室内の上部に滞留し、爆発の危険が生じる 正しい
(5) 一酸化炭素はヘモグロビンとの親和性が非常に高く、酸素と結合すべきヘモグロビンが一酸化炭素と結合してしまい、ヘモグロビンの酸素運搬能力が低下する 正しい
【硫化水素の臭い】
低い濃度 → 腐卵臭がはっきり分かる
高い濃度 → 嗅覚が麻痺して、においを感じなくなる
危険な濃度になるほど、においがしなくなります。「においがしないから安全」という判断は命取りです。
【一酸化炭素の親和性】
ヘモグロビンとの結合力が酸素の200倍以上
わずかな濃度でも、酸素を運ぶ働きを奪います。無色無臭で、顔色は鮮紅色になるため、周囲も本人も気づきにくい。
【ガスと比重】
メタン 空気より軽い → 上部に溜まる
二酸化炭素・硫化水素 重い → 下部に溜まる
どこに溜まるかが測定位置を決めます。
出典:高圧室内作業主任者 2023年上半期実施分(2023年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。内容について、安全衛生技術試験協会へのお問い合わせはできません。
最終更新日
「圧気工法」のほかの問題
- 2023年下半期(2024年4月公表) 第10問圧気工事における有害ガス及びその測定等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 2024年上半期(2024年10月公表) 第8問ニューマチックケーソンの艤装などに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 2024年下半期(2025年4月公表) 第6問圧気トンネル工法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 2025年上半期(2025年10月公表) 第4問圧気トンネル工法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 2025年下半期(2026年4月公表) 第2問ニューマチックケーソンの種類とその概要に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 2025年下半期(2026年4月公表) 第10問圧気工事における有害ガス及びその測定などに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
スポンサーリンク

