ニューマチックケーソンの沈下に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
圧気工法 第7問
ニューマチックケーソンの沈下に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)皿板は、ケーソン自重による不等沈下を防止する役割を果たす。
- (2)沈下深度が浅い場合には、沈下抵抗力に占める刃口抵抗力の割合が大きい。
- (3)載荷や摩擦力の減少による沈下が困難な場合であっても、排気沈下を行ってはならない。
- (4)粗砂・砂礫地盤では、刃先の抵抗力が大きい。
- (5)粘性地盤では、掘削は始めにシャフト穴近くから中心部を掘り、次第に刃口周辺に掘り進める。
正答 (3)
正答は (3)。これが誤りです。
載荷や摩擦力の減少による沈下が困難な場合には、排気沈下を行うことがあります。「行ってはならない」は誤りです。
【減圧沈下の二つの方法】
調圧沈下 送気を止め、自然の漏気で圧力が下がるのを待つ
排気沈下 排気バルブを開けて積極的に圧力を下げる
どちらも減圧沈下の一種で、禁じられた方法ではありません。
【圧力を下げると沈むわけ】
作業室内の空気圧は、ケーソンを下から支えている
その支えを弱めれば沈みます。底面積いっぱいに圧力がかかっているので、わずかな減圧でも大きな力の変化になります。
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【ただし慎重に行う】
圧力を下げすぎると、水や土砂が噴き出す
排気沈下を行うときは、高圧室内業務従事者を潜函の外部へ退避させなければなりません(高気圧則第24条第1項)。再び入れるのは、出水や有害ガスの発生の有無などを点検し、危険がないことを確かめた後です(同条第2項)。禁止ではなく、作業者を退避させたうえで慎重に行うものです。
【ほかの選択肢】
(1) 皿板は、ケーソン自重による不等沈下を防止する役割を果たす 正しい
(2) 沈下深度が浅い場合には、沈下抵抗力に占める刃口抵抗力の割合が大きい 正しい
(4) 粗砂・砂礫地盤では、刃先の抵抗力が大きい正しい
(5) 粘性地盤では、掘削は始めにシャフト穴近くから中心部を掘り、次第に刃口周辺に掘り進める 正しい
【皿板の役目】
刃口の下に敷いて、ケーソンの初期の荷重を受ける板
据え付けた直後は、刃口の細い線で全重量を受けることになります。地盤の硬さにむらがあれば、そこだけ沈みます。皿板で面で受ければ、荷重が分散します。
【中心部から掘るわけ】
刃口周辺を先に掘ると、支えが先になくなる
ケーソンは刃口で支えられています。その下を先に掘れば、不意に沈んだり傾いたりします。中央から掘って、最後に刃口の下を均等に落とすのが手順です。
【沈下抵抗力の二つ】
周面摩擦力 躯体の側面と地盤の摩擦
刃口抵抗力 刃先が地盤を押し下げるときの抵抗
浅いうち → 刃口抵抗力の割合が大きい
深くなる → 周面摩擦力の割合が大きい
出典:高圧室内作業主任者 2023年下半期実施分(2024年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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