マンロックでの酸素減圧に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
送気及び排気 第16問
マンロックでの酸素減圧に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)純酸素を吸入することによって、肺胞周囲血中の窒素分圧と肺胞内の窒素分圧との差が大きくなり、その差に比例して血中の窒素の呼気への排出量が増大する。
- (2)通常の酸素減圧では、酸素濃度100%の医療用酸素を用いる。
- (3)酸素減圧では、酸素マスクによるエアブレイクとマンロック内の酸素の吸入を交互に繰り返して行う。
- (4)酸素減圧を行うときは、マンロック内の酸素濃度が常に23%以下となるように換気を行う。
- (5)酸素減圧を行うときは、酸素、二酸化炭素などの濃度の監視のためにガス濃度測定機器を設置し、測定値をマンロック内に表示する。
正答 (3)
正答は (3)。これが誤りです。
酸素減圧では、酸素マスクによる酸素呼吸とマンロック内の高圧空気の呼吸(エアブレイク)を交互に繰り返します。記述は二つが入れ替わっています。
【正しい組合せ】
酸素マスク → 酸素を吸う
マンロック内 → 高圧空気を吸う(これがエアブレイク)
【エアブレイクという言葉】
エア(空気)のブレイク(休み)
空気を吸う休み時間という意味です。酸素を吸い続ける途中で、空気に戻す休みを入れるのが「エアブレイク」です。マスクでエアブレイクをして、室内で酸素を吸うのでは、言葉の意味が通りません。
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【なぜ休みが要るのか】
純酸素を長く吸い続けると、酸素中毒を起こす
治療や減圧のために吸わせた酸素で、別の障害を起こしては意味がありません。
【マスクで酸素を吸うわけ】
室内の酸素濃度を上げないため
マンロック内の酸素濃度は常に23%以下に保たなければなりません。酸素濃度が高いとものが燃えやすくなり、高圧下ではさらに危険が増します。だから、酸素はマスクから吸い、呼気は専用の排気系(ダンプ方式)で室外へ逃がします。
【ほかの選択肢】
(1) 純酸素を吸入することによって、肺胞周囲血中の窒素分圧と肺胞内の窒素分圧との差が大きくなり、その差に比例して血中の窒素の呼気への排出量が増大する 正しい
(2) 通常の酸素減圧では、酸素濃度100%の医療用酸素を用いる 正しい
(4) マンロック内の酸素濃度が常に23%以下となるように換気 正しい
(5) 酸素、二酸化炭素などの濃度の監視のためガス濃度測定機器を設置し、測定値をマンロック内に表示する 正しい
【酸素減圧のしくみ】
純酸素を吸う → 肺胞内の窒素分圧がほぼゼロになる
→ 血中の窒素分圧との差が大きくなる
→ その差に比例して、窒素が血液から肺へ移る
→ 体内の窒素が早く抜け、減圧時間を短縮できる
【酸素減圧を始める圧力】
0.12MPaになった時点から
第一減圧停止圧力が0.09MPa以下の場合は、その圧力から
出典:高圧室内作業主任者 2023年下半期実施分(2024年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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