二酸化炭素及び二酸化炭素中毒に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
高気圧障害 第23問
二酸化炭素及び二酸化炭素中毒に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)圧気作業で、作業圧力が0.3MPa(ゲージ圧力)以上になると、気道抵抗が増えて肺の換気が不十分となり、体内に二酸化炭素が蓄積するおそれがある。
- (2)常圧下の空気中の二酸化炭素の体積分率は、通常300~400ppmである。
- (3)地上における人間の呼気中には、酸素が約16%、二酸化炭素が約4%含まれている。
- (4)二酸化炭素中毒にかかると、空気飢餓感、頭痛、異常な発汗、顔面の紅潮などの症状が現れる。
- (5)二酸化炭素は、血液中のヘモグロビンと結合し体内の酸素供給を妨げる。
正答 (5)
正答は (5)。これが誤りです。
血液中のヘモグロビンと結合して体内の酸素供給を妨げるのは、一酸化炭素です。二酸化炭素ではありません。
【一酸化炭素と二酸化炭素】
一酸化炭素(CO)
ヘモグロビンとの結合力が酸素の200倍以上
→ 酸素を運べなくする
二酸化炭素(CO₂)
代謝で生じる、体にもともとあるガス
→ 多すぎれば呼吸中枢を刺激し、中毒を起こす
名前は似ていますが、体への働き方はまったく違います。二酸化炭素は、ヘモグロビンと結合して酸素を追い出すようなことはしません。
解説の続きをみる続きを閉じる
【二酸化炭素中毒の起こり方】
体内に蓄積する
→ 呼吸中枢が刺激され、呼吸が速く深くなる
→ さらに蓄積すると、空気飢餓感、頭痛、発汗、顔面紅潮
血液の働きを奪うのではなく、神経に作用するのです。
【ほかの選択肢】
(1) 作業圧力が0.3MPa(ゲージ圧力)以上になると、気道抵抗が増えて肺の換気が不十分となり、体内に二酸化炭素が蓄積するおそれ 正しい
(2) 常圧下の空気中の二酸化炭素の体積分率は、通常300~400ppm 正しい
(3) 地上における人間の呼気中には、酸素が約16%、二酸化炭素が約4%含まれている 正しい
(4) 中毒にかかると、空気飢餓感、頭痛、異常な発汗、顔面の紅潮などの症状が現れる 正しい
【高圧下で蓄積するわけ】
吸入空気の圧力が高い → 空気の密度が増す
→ 気道抵抗が増加 → 肺の換気能力が低下
濃い蜜を吸うように、息がしにくくなります。吐き切れなかった二酸化炭素が体内に残ります。
【呼気の組成】
酸素 約16%(吸う空気は21%)
二酸化炭素 約4%(吸う空気は0.04%)
二酸化炭素は約100倍に濃くなります。
【二酸化炭素が引き金になる】
窒素酔いにかかりやすくなる
酸素中毒にかかりやすくなる
【法令上の限度】
炭酸ガスの分圧は0.5kPa以下
出典:高圧室内作業主任者 2023年下半期実施分(2024年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。内容について、安全衛生技術試験協会へのお問い合わせはできません。
最終更新日
「高気圧障害」のほかの問題
- 2024年下半期(2025年4月公表) 第23問ヘリウム及び窒素に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 2025年上半期(2025年10月公表) 第21問空気をゲージ圧力0.3MPaに加圧したとき、酸素の分圧(絶対圧力)に最も近いものは次のう
- 2025年上半期(2025年10月公表) 第29問高気圧作業における作業環境及び高気圧が人体に与える影響に関する次の記述のうち、誤っている
- 2025年下半期(2026年4月公表) 第27問圧外傷に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 2023年上半期(2023年10月公表) 第25問窒素及び窒素酔いに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 2024年上半期(2024年10月公表) 第23問酸素中毒に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
スポンサーリンク

